占い師体験記
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おなじ生年月日の人とはおなじ運勢に?

2012/07/18

双子はおなじ運命になる?

小学生六年生までおなじクラスだった同級生が、私とおなじ生年月日だと知って、それでは私とおなじ運命なのかと思ったことが私が占いに関心を抱いたきっかけでした。小学生の頃の彼とほかの三人の友人たちと四人でよく遊んでいました。彼は私たち三人がバカげたことで騒いでいるときにもどこか冷静で、何事も客観的に観察しているような感じでした。彼がそのようだとみていた私も、実は彼とおなじで子供の頃からどこか物事をクールにみている人でした。

中学校もおなじでしたが、クラスは別々になりました。たまに彼の教室に入って彼のことを観察してみると、私は規則を破った学生ズボンを履き、それまでの文化祭の常識を破ったことをし、私が企画して作成したラジオ番組をカセットテープに吹き込み、同級生達に聴かせて人気者になったりと、なにかと目立つことをしていましたが、彼はクラスのなかでは穏やかに微笑んでいて、クラスのなかでは目立ってはいませんでした。

その当時の中学校の文化祭では、生徒が作成した図画工作や書道などの作品を展示するだけのものでしたが、私は第二科学クラブのクラブ長になったことを利用して、UFOや神秘的な資料や書籍を展示する「神秘展」を二階の踊り場を借りて実施したのです。

高校生になると、彼は地元の高校へ行き、私は父の転勤で北海道に引っ越し、北海道の高校に通学することになりました。彼の情報は入らなくなってしまいました。高校を卒業まえに大手術をし、卒業しても完治しなかった私は、進学も就職も叶わず、家族で新潟に帰っても、しばらくは療養しなければなりませんでした。地元に帰った私は、中学生の頃の同級生に会い、彼のことを訊いたところ、彼は関東の造形大学に進学したとのことでした。

その後、私と彼が二十代後半になった頃です。私はTSUTAYAに勤めていた頃、彼がお客さんとしてやってきました。そして久しぶりにしばらく話ができたのです。彼は結婚をしていて子供もいるそうです。私はいまだに独身で当然、子供もいません。

彼の結婚生活の話を聞いて、おなじ生年月日でもこれだけ運勢、人生が異なるのだと実感したものでした。算命学の書籍では、家族や友人、環境によって個人の運命は変わってくるものだといいますし、四柱推命や西洋占星術では生誕時も計算します。一卵性双生児の兄弟姉妹がよく似た人生を送ったという記録がありますが、私の父も双子の長男でした。私が子供の頃は、父とよく似ていた父の弟をまちがえて叩いたことがあります。ですが、まるで異なった人生を送っています。おなじ時間、おなじ土地で生まれてもそうなのです。人は人間関係や環境だけでなく、個々の運命、個々の運勢があるのだと思います。それらを決めていくのは私たちの思いであり、選択なのだと考えています。

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。