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印象深い出来事
2012/07/09
占いと遺伝子
私が高校生の頃に流行っていたのは天中殺で有名になった「算命学」でした。算命学はさまざまな学問の集大成とされています。占いはその一部なのです。算命学はいろいろな占いを試してきた私にとっては衝撃的なものでした。天中殺の怖さ。人体図のなかに星を配置して占いをするわかりやすさ。そして的中率の高さです。
私は高校生の頃、算命学の占いを使って、身内をはじめとして友人や有名人を数多く占ってみました。その数、百人近くです。
そうしているうちに、ふと気づいたことがあります。私の母と父と兄と私と弟の占ったレポート用紙をみていたら、星を配置した両親の人体図の星たちが、ちょうど半分ずつが兄の人体図に配置されていたのです。つまり、兄の人体図には、母の星たちが半分、父の星たち半分で形成されていたわけです。私は三分の二が両親の星たちで、弟は三分の一が両親の星たちで形成されていました。ほかの家族をみたことがないのではっきりしませんが、その当時は偶然にその日に生まれたわけではなくて、その日に生まれるべくして生まれたのではないかと思いました。そしてまた、特別扱いされていた時代においての長男という立場の重み、必然性も感じたものでした。算命学でその当時の私の運気をみたさい、長男でなくても長男の役割を果たす時期だとでていましたが、確かに、そのときは長男は遠い土地で暮らしていて、私の家族のなかで長男の役割を果たしていたのでした。
そのさい、私が考えたのは、占いと遺伝子の関係でした。なぜ十年、一年、一ヶ月、そして一日ごとに運気が変化していくのだろうと思ったときに、遺伝子の研究が進み、遺伝子を解明していくと病気が発症しやすい時期もわかるようになるという研究がなされているとニュースで知りました。
であれば、遺伝子に刻まれた暦に添って、肉体の変化と精神状態の変化が起きるのではないかと考えたのです。天体の星たち、大地もまたひとつのDNAなのかもしれません。天体の星と大地のなんらかの刺激が、私たちの遺伝子のスイッチをオン、オフさせるのかもしれません。
太陽や大地が私たちになんらかの影響を及ぼしているのは確かでしょうが、そうであればおなじ地域に住んでいる人すべてがおなじ運勢にならないとおかしいのです。あくまでも私の推測にしか過ぎませんが、占いという世界はそうした観点でみるとさらに楽しく思えてくるような気がします。
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MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。