スペイン セビーリャ
「アンダルシアが満喫できる街歩き」「ヒラルダの塔」「アルカサル(王宮)」「黄金の塔」「サンタ・クロス街」などセビーリャを紹介します。

川沿いに建つ正十二角形の「黄金の塔」

2014/09/03

セビーリャの「黄金の塔」

セビーリャの「黄金の塔」

セビーリャ大聖堂とヒラルダの塔、アルカサル、そしてインディアス古文書館は、世界遺産に指定されています。これらは、勝利の広場(プラザ・デル・トゥリウンフォ)にまとまって位置しているので、まとめて観光するにはもってこいです。

その後いったん、トラムに乗ってスペイン広場に行った後、歌劇『カルメン』の舞台となったセビーリャ大学の横を通り、セビーリャの街中を流れるグアダルキヴィル川に出ました。この川の左岸に、正十二角形のちょっと変わった塔が建っているのを見つけました。

この塔は、観光ガイドブックで調べると「黄金の塔」という名称で、かつては見張り塔だったそうです。当時、塔の上部が金色の陶器レンガで輝いていたことから、黄金の塔のいう名前が付いたのだとか。13世紀のはじめ、この川の通行を検問するための建造され、対岸にあった八角形の銀色の塔との間に鎖をかけ、船の侵入を防いでいたとのことです。

この黄金の塔、内部は海洋博物館になっていて、有料で公開されていました。船の模型や海図などが展示され、かつてコロンブスがこのセビーリャからアメリカ大陸を目指して出航していった名残を見ているかのようで、意外とここも見学してよかった場所でした。

話を少し戻しますが、メリメの小説が元になって歌劇にもなった『カルメン』の舞台となったセビーリャ大学は、開校している時間内なら誰でも見学できました。ここはかつて、18世紀に建てられた旧王立タバコ工場でした。カルメンはこの工場で女工として、彼女に想いを寄せるホセは衛兵として働いていたのは有名な話です。現在は、セビーリャ大学法学部の校舎として利用されているとのことです。

なお、スペインがイザベルとフェルナンドによって統一後、セビーリャは新大陸貿易の基地となりました。アメリカの語源となるアメリゴ・ヴィスプッチ、マゼランが5隻の船を率いて世界一周の航海に旅立ったのもセビーリャです。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。