スペイン ヘレス旅行記
名物ヘレスサーキット、TIO PEPEタワー、MotoGP スペインGP現地観戦を紹介します。

サーキットにある日本人選手の活躍を称える「フラミンゴ像」

2014/12/08

ヘレス・サーキットにあるフラミンゴ像

ヘレス・サーキットにあるフラミンゴ像

日本人にとって、ヘレスサーキットで忘れてはならないのが「フラミンゴ像」だと、出国前に知人に言われました。そのフラミンゴ像――以前からチラッとその存在は聞いたことがありましたが、あまりよく知らないまま、現地でとりあえずフラミンゴ像を探したものの、知人から聞いていた場所、パドックの最終コーナー寄りに行ってもありませんでした。

その周辺をくまなく探してもないので、現地でレース関係者の方に聞いてみると「数年前に反対側に移転した」とのこと。最終コーナーではなく1コーナー寄りのほうを歩いていってみると、そのフラミンゴ像は確かにありました。数年前に行った人によると、金色の塗装がはげて残念な姿になっていたとのことでしたが、今年訪れてみた限りでは金色のメッキが再塗装されたのか、キラキラと輝いていました。ちょっとした広場になっていて花も生けられていたので、誰か日本人の方がお供えしたのかな、とも思いつつ。

このフラミンゴ像は、1990年代にWGP(現在のMotoGP)で活躍した若手ライダー、若井伸之選手を称えるものです。若井選手は1993年、このヘレスで事故に遭い、帰らぬ人となってしまいました。若井選手のライディングスタイルが"フラミンゴ"に似ていたので付けられた愛称だったそうです。今年でちょうど20年。その節目の年に訪れることができ、日本から遠く離れた地で偉大な日本人選手がいたのをしみじみと実感しました。

海外で称えられている日本人といえば、イタリアのミザノ・サーキットにも、パドックの入口付近に「加藤大治郎通り」があります。ミザノはよく行くサーキットなので、行くたびに通りの名称を眺めています。加藤選手が事故で亡くなったのは鈴鹿サーキットでのアクシデントの後でしたが、ミザノに住んでいたこともあり、この通りが設けられたそうです。

こうやって日本人選手が遠い海外で称えられているのを見ると、悲しい事故にはもう遭遇したくないといつも思います。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。