スペイン セビーリャ
「アンダルシアが満喫できる街歩き」「ヒラルダの塔」「アルカサル(王宮)」「黄金の塔」「サンタ・クロス街」などセビーリャを紹介します。

イスラムの雰囲気漂う世界遺産「アルカサル(王宮)」

2014/08/26

アルカサル(王宮)とライオンの門

アルカサル(王宮)とライオンの門

セビーリャといえばまず、カテドラル(大聖堂)とヒラルダの塔がメインではあるものの、その横に位置する「アルカサル」も世界遺産に登録されていて、ぜひ見学に行くべし・・・と事前にアドバイスを受けていたので、カテドラルを見学した後、その足で行ってみました。

入口は「ライオンの門」といわれる赤くて大きな門があり、その名の通り、ライオンが描かれていました。平日にもかかわらず、アルカサルに入場するための行列ができていて、20分ほど並びました。そして、切符売り場で入場券を購入し、内部に入りました。

アルカサルは、イスラム時代に統治されていた城を、レコンキスタ後にキリスト教徒の王たちが改築した建物です。特に、1350年に即位したペドロ1世が、スペイン各地からイスラム職人たちを呼び寄せ、グラナダにある有名なあのアルハンブラ宮殿をほうふつとさせる宮殿を造り上げました。当時、宮廷内では、イスラム文化に心酔するペドロ1世により、アラビア語を使う通達がなされていたそうです。

のちに、アルハンブラ宮殿のほうにも行きましたが、むしろセビーリャのアルカサルの方が立派ではなかろうか、というほどすばらしかったです。当時の建築様式とイスラム彫刻が、アルハンブラ宮殿よりも保存状態がよく残されていて、ただただ圧倒されました。

特に、ムデハル様式の傑作といわれる、漆喰細工を駆使した「乙女の中庭」、ヒマラヤ杉の円形天井をいただく「大使の間」 は必見といわれるだけあり、事前に調べてチェックしておいてよかったスポットでした。また、城内の庭園には、外国産の珍しい草木が植えられていて、この庭園を散歩するのもなかなか楽しかったです。

アルカサルには、お土産品が並ぶショップやレストランなどもありました。自分はイスラム彫刻が描かれたポストカードをお土産に買いました。

先にも言いましたが、旅行前にあらかじめセビーリャとイスラム文化を少しでも勉強して頭に入れておくと、アルカサルの観光をより楽しむことができます。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。