フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンの貧困街を歩いてみた

2012/08/30

フィリピンには高級住宅エリア、アップタウン、ダウンタウン、そして不法居住エリアがあります。一般の観光客や地元の日本人でも、ダウンタウンには行きませんし、不法居住エリアなど絶対に行きません。

私はマニラに住んでいた経験があり、裏通りを一人で歩ける危険の見分け方と対処法を経験しています。

タクシーに乗り名刺に書いてある住所に行ってくれと頼んだら、断られました。2台目も3台目も断られました。仕方なく4台目で、「メーターの2倍払うから行ってくれ」と頼んでOKになりました。タウンを離れ狭い路地を曲がる度に、風景が少しずつ色褪せてきます。拾ってきたトタンや板切れで作った小さな家が密集しています。壁や電柱、そして家の門にまで黒スプレーのイタズラ書きが目立ちます。タクシーが急に止まり「ここから先は危険だから行かない!」と言います。ええ!私一人で歩きながら家を訪ねるには危険すぎると直感しました。

名刺をもう一度見せて家の場所を聞いてくれと言ったら 100ペソ追加されました。通りがかりの爺さんに聞いたら、5本目の角を左に曲がった所だそうです。タクシーに家の前まで行ってくれと頼んだら 500ペソ追加されました。

ドアの安全ロックを確かめ「何があってもドアを開けたり、窓ガラスを開いたらダメだぞ!」と強張った顔で言います。家の前に就いてクラクションを鳴らしますが誰もでてきません。一人の男がタクシーに近寄ってきて1000ペソを窓越しに見せ、両替してくれと頼んでいます。運転手が「偽札だからダメダメ!目を見るな!」と警告します。

更に別な男が近寄り、タバコを咥えて火を貸してくれと言っています。運転手が「窓ガラスを少しでも空けたら、手で開いて入ってくるぞ!」と警告します。結局、車から一歩も出れず帰りました。

フィリピンで旅なれた方は、ダウンタウンに住んでいますが、不法居住エリアは絶対に止めておきましょう。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。