フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

日本の常識はフィリピンの非常識

2012/05/23

日本は仏教の国で儒教の影響も受けています。小さい時から仕付けとマナー、そして道徳を学んでいます。

フィリピンはキリスト教で、教会が大きな力を持っています。教会の教えと導きが大切とされていますが、世界中のキリスト教の中でも独自の世界観があります。フィリピンに長く住んでいると、日本の常識とフィリピンの常識がまったく違う事に気が付きます。

日本で悪い事をしたり犯罪を犯せば警察に逮捕されますが、フィリピンでは証拠主義ではなく証言主義になっています。悪い事をしても教会で懺悔すれば罪が消えると教えられています。

以前、自宅のお金を盗んだメイドを捕まえて警察に突き出したら、次の日に自宅に来て庭の掃除をしていました。「お前みたいな泥棒は首だ、出て行け」といったら、教会で懺悔してきたと平然に答えました。周囲の人も「教会に行ったから」と相手にしなかった事があります。

現地ではお金や物を貸してくれと言う時がありますが、貸しても絶対に戻ってきません。貸してくれは、下さいと同じ意味です。

フィリピンでは、裕福な者が貧乏な者を助けるのが当たり前という考え方があります。かといって、助けても有難うがありません、有難うは教会に言います。

宗教的な違いは、生活習慣や道徳に大きな影響を与える事が判りました。いずれインターネットが庶民にも普及すれば、モラルやマナーも向上すると思いますが、正直に言って、日本の常識はフィリピンの非常識と言えます。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。