フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンはフェスタが大好き New Year's Day編

2012/08/20

フィリピンは、毎日至る所でお祭りのフェスタが行われています。ネットで検索してみたら、州や市だけでも300以上あり、更に町や村、集落単位で数千になります。私が住むセブ島の代表的なフェスタをご紹介していきたいと思います。

1月は元旦のNew Year's Dayがあります。深夜12時を迎えると物凄い数の爆竹や花火が打ち上げられます。毎年何十人と死者が出る事から政府も規制を始めていますが、手作りですので止めようがありません。竹の中に火薬をギュッと押し込めて蓋をし、導火線に火を点けると轟音と共に爆発します。これは花火ではなく手製のダイナマイトです。スチールの水道管を1メートルほどに切り、片側を溶接で塞いだ筒に火薬を詰めます。タバコの火を筒に入れると、轟音と共に3メートルくらいの火柱が立ち上がります。小さな竹の矢を作り、底に穴を開けて火薬を詰めます。導火線に火を点けると、ピューという音と共に空へ舞い上がりますが、何処に飛んでいくかは誰も判りません。屋根に落ちると直ぐに火災が発生します。これを道路に寝かせて火を点けるバカがいますが、その先に立って待ち構えている大バカもいるから手に負えません。

カラオケやディスコでは、12時になると一斉に誰かれ構わずキスをして祝福します。ほっぺにチュッくらいなら良いのですが、ブチューッとしてきますから始めての時はビックリしました。次の年からは、お目当ての娘の前に座って離れないようにしていましたが私の目が血走っていたから、ほっぺにチュッだけでした。

元旦の夜明けには静まりかえり、昨晩の出来事がなかったような落ち着きを取り戻しています。日本のような正月の休日はなく、2日から平常の生活が始まります。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。