フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンで病気になったら

2012/08/06

フィリピンに滞在して一番気になる事は、怪我と病気の治療と入院です。フィリピンの医療は大学病院と私立病院の医療水準が高く、公立の医療機関はそれなりの水準です。治療薬は日本で認められていない新薬から、インド製のジェネリック薬まであります。

フィリピンの医療体制は日本とまったく違う事があり注意が必要です。診察は順番制で番号札を持った病人が並んでいるのを見ると、え!これで良いの?と考えさせられます。診察の前に検査料が幾ら掛かるけど払えるか?が聞かれます。診察が終わって手術が必要な場合も、幾らくらい掛かるけど払えるか?と聞かれます。お金がや支払い能力が無ければ何にもしてくれないのです。

また、手術や治療に必要な薬も自分で購入しなければなりません。

従って貧困層の人達は病気になっても病院へは行きません。自宅で寝ているか、病魔を払う人の祈祷を頼むか、教会で祈りを捧げるだけです。その為に、フィリピンでは病気や怪我の死亡率が高くなっています。

富裕層の方が病気になった場合は、アメリカやカナダ等の病院に行ってしまいます。フィリピンは医療費が高く先進国と殆ど変らないので、医療技術の優れた海外の治療を望むのです。

さて、日本人が病気なった場合はどうでしょうか?日本人の場合は、病院の治療費や薬の領収書を元に、日本の国民保険と社会保険の適用を受ける事が出来ます。大きな手術や長期間の治療でも、領収書があれば日本に帰って申請できるのです。奥さんがフィリピン人の場合で出産しても、各市町村や政府の出産手当を申請する事が出来ます。

しかし、日本人と判れば必要の無い検査や高い手術方法を選ばれる事が考えられる為に一時帰国して日本での検査と治療、そして手術を受ける事をお勧めいたします。

セブドクターズ ヘルプデスク

関連記事
ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。