フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

闘鶏は男の娯楽

2012/06/18

フィリピン最大の娯楽は、趣味と実益をかねた闘鶏が一番人気です。闘鶏のコロシアムは、各市町村に設立されて個人運営と公営運営があります。

一般家庭では、家の空きスペースに鳥かごを作り2羽から4羽、多いところでは10羽ほど飼っています。玉子はそのまま食卓に、お金が無ければ家の前に並べて小売、1個5ペソ(10円)ですから、日本と変わりありませんね。

囲いのある家では放し飼いが基本です。勝手に餌を探して食べるので、餌代が掛かりません。闘鶏の餌には、ビタミン剤や筋力増強剤などが配合され高価なのです。囲いから出てしまった鶏は、探しても見つかりません。何故ならば、他所の家の中に入れば所有権がなくなるからです。

見込みのある闘鶏には、足にロープが付けられ3メートル位しか動けないようにしています。実戦にエントリーしたい闘鶏は、三角に組んだ部屋?が与えられます。戦績がある闘鶏は、専用の飼育係と訓練師がいて毎日トレーニングを行います。

私の家の近くで、3000平米の土地を整地していました。道路沿いの一等地だから建売にするんだろうと思っていましたが、綺麗に整地した後は、小さな小屋がたっただけで50程の闘鶏用三角家が建ちました。思わずフーと大きな溜息が出てしまいました。

闘鶏は男性の誇りと実益を兼ねていますが、女性にとっては好ましくない娯楽になります。仕事がないから仕方が無い、他の女性に熱中するよりは許せる と思っているようです。富裕層では、血統が良くチャンピオンになるとヒナで1万(2万円)ペソ親鳥だと数十万ペソ(50万円から)の高値で取引されます。

関連記事
ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。