フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンは銃器が簡単に買える国

2012/08/26

フィリピンでは簡単に銃器を買う事ができます。その為に銃器により殺人や強盗などの事件も多発しています。子供連れの家族が多い巨大ショッピングモールの中にも、ガンショップの店が数件立ち並んでいます。私が初めて見た時は、「おお!精巧にできたモデルガンが沢山売ってるなあ」と思いました。ジッと見ていると、スタッフがケースから取り出して見せてくれます。手に持ってみるとズッシリと重く、直ぐに本物だと判りました。

セブ島の南に位置するダナオ市では、昔から違法の銃やライフル・マシンガンを作っていました。山の中に潜んで密造している現場に行った事がありますが、全てひとつずつハンドメイドなのです。各部品のパーツを手動の旋盤で作り、重心や本体は金ノコとヤスリだけで削りだしていきます。偽の刻印をパンと押して、バッテリーを使ったメッキを施せば出来上がりです。現在は、政府公認となり組合制度の元で合法的にメイドインフィリピンを作っています。

拳銃で一番高価なのは、スウェーデン製のオートマティックです。手に掛かる衝撃や反動が少なく、現地の警官でも採用しています。当時の価格は、2万ペソ(6万円)程でした。次に高価な拳銃は、レンコン式といわれるUSAのS&Wです。日本では、弾をこめる部分が蓮根の形に似ているのでレンコン式といわれますが、一般にはリボルバーと呼ばれています。映画のダーティーハリーやチャールズブロンソンが使っている、大きなマグナムもあります。私は片手で10分も持っている事ができない重さです。スタッフは笑いながら首を横に振っています。小型のコブラや銃身をカットしたリボルバーもあります。値段は大型よりも小型の方が高く、8000ペソから12000ペソ(2万から3万円)くらいでした。

フィリピン人は成人になると銃器を購入できますが、外国人の購入はできません。外国人が購入する場合は、奥さんのライセンスか知り合いのライセンスで登録する事になります。

セブ島には、日本人経営のシューティング場があります。ルパン三世が使っているのがこれ、富士子ちゃんが使っているのはこれ、ジゲンのはこれ、銭形警部のがこれ等、判りやすい説明です。

セブの射撃場 ターゲットゼロ

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。