みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

フランス/簡易寝台「クシェット」体験レポ

2011/12/28

夜行列車の簡易2等「クシェット」

夜行列車の簡易2等「クシェット」

人生初めての夜行列車がフランス、そして予約したのは最も安い2等の簡易寝台(クシェット)ということで、いったいどんな体験ができるのかわからないまま、モナコ・モンテカルロ駅からニース・ヴィル駅まで普通列車で向かいました。

早めにニースの駅に着くと、同じホームに自分が乗る夜行列車が停まっていました。ドアの入り口に「Paris」という張り紙が張ってありました。そして、自分の乗る号車の列車を探しますが、見つかりません・・・ホームを端から端まで歩いても、自分の列車がない。「おかしいな・・・」と思って、ホームにいた駅員にフランス語で「Pardon」と声をかけ、自宅でプリントアウトしたチケットを見せました。すると、理解できないフランス語で何か言われ、自分の号車と席番を消して、手書きで違う番号を書いて返されました。

よく旅をする「勘」ですが、列車番号がなにかの理由で変わったのでしょう。ヨーロッパではよくあることです。以前、イタリアで10号車がなかなか見つからず、結局、本来あるはずの9号車と11号車の間になく、この日だけ一番前にあった、という信じられないことも経験済み。

ともあれ、指示された列車に行くと、クシェットがズラッと並んでいました。クシェットは1部屋6人で、左右に3段ずつベッドがあります。私は真ん中で、先にフランス人女性たちがいたので「ボンジュール」とだけあいさつして、自分の荷物を置きました。思ったよりも狭いような広いような・・・布団と枕、水のペットボトルがついてました。

ほぼ定刻どおりにニースを出発して、カンヌやマルセイユなどを経由すると部屋は満室状態に。夕食や洗面は列車を乗る前に済ませておいたので、ベッドに寝転がって寝ました。途中、どこかで大雨が降っていたようでその振動で目が覚めましたが、あとは6時半ごろまで寝ていました。

そして、パリに無事到着。寝るのはまだ寝られたほう、ただ腰が少々痛かったです。このクシェット、若者向けかもしれません。40代になったら1等寝台じゃないとつらそうです。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。