ベルギー ブリュッセル旅行記
小便小僧、マンガ博物館、ワッフル、チョコレートなどベルギーの首都ブリュッセルについて紹介します。

世界三大ガッカリ?「小便小僧」

2014/02/26

ブリュッセルのシンボル的存在「小便小僧」

ブリュッセルのシンボル的存在「小便小僧」

ブリュッセルといえば、忘れてはならないのが「小便小僧」。この"本物"がグランプラスの近くにあります。街中にある案内表示で"Manneken Pis"を見つけたら、これが小便小僧のこと。

実際に現地で見た感想は「なんだか小さい」でした。この小便小僧は、シンガポールのマーライオン、デンマーク・コペンハーゲンのマーメイド像と並ぶ"世界三大ガッカリスポット"の1つなのだそうです。「こんなもんか・・・」と見た瞬間は思いましたが、観光客は雨にも関わらずここにはたくさんいて皆、楽しそうに記念写真を撮っていました。

でも、帰国してからこの小便小僧がいかにすごいか、というのをちょっと調べてみて知りました。

まずは"ブリュッセルの最長老市民"であること。別名"ジュリアンくん"といい、1619年に造られました。なぜ小便小僧が作られたのかというと、ブリュッセルが敵軍に包囲され、城壁を落とそうと火薬の導火線に火を点けた時、ブラバン公爵の王子がおしっこをかけて消したことで味方が勝利した、という言い伝えがあるそう。さらにその後、フランスのルイ15世の酔っぱらい兵衛がこの小便小僧を盗み出した時、市民がデモまで起こし、ルイ15世があわてて謝罪し、金のししゅうが入った宮廷服をプレゼントしたそうです。そして、世界中から事あるごとにこの小便小僧に次々と衣装のプレゼントが贈られ、世界一の衣装持ちになったのだとか。ちなみに、贈呈されてきた衣装はグランプラスにある「王の家」で展示されています。

さらに、小便小僧に対抗したのか、Jeannneke Pisという小便小僧の妹版も、実はブリュッセルの街にいます。これがまさに"女の子が小便をしている像"で、あの寅さんも「・・・・・粋なねえさん立ち小便」のセリフを吐いたとか。パロディで造られたにしては意外とよくできているそうで、これを見に来た観光客は皆、「うーん・・・・・」と、誰もがなんともいえない表情を浮かべるのも見ものなのだとか。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。