整体師が教える健康法
普段の生活でどんなことに気をつければ良いのか?体の歪みは何が原因なのか?肩こり、腰痛解消法など整体師からみた健康について紹介します

健康の基本は、歩くこと

2012/11/09

「足は第二の心臓」とも言われます。本来、身体中に血液を送る役目を果たしているのは、心臓ですが、その心臓から見て、もっとも遠いところにあるのが足です。そのため、心臓だけの働きでは、足まで十分な血液を送ることが困難なのです。そして、そんな心臓の出力不足を補う働きをしているのが、足そのものというわけです。つまり、歩くことで、足それ自体が血液を循環させるポンプの役割を果たすことによって、心臓の役割を補っているのです。そのため、「足は第二の心臓」と命名されたというわけです。

実際に、歩くことによって、足の筋肉が鍛えられ、呼吸の回数も増えますので、酸素を吸収する量も増え、心臓も丈夫に、そして活発になってきます。その結果、身体中の血行が促進されれば、各細胞への酸素や栄養分の供給と、老廃物などの除去が頻繁に行われることになり、健康な身体を作り上げていくことになるのです。そんなことから、歩くこと、つまり、「ウォーキングは処方箋の1つ」と、言い切るお医者さんもおられるわけです。

私たち人間といえども、動物であることには、何ら変わりはないのです。そして、動物とは、つまり、"動"く"物"なのですから、大自然の道理から見ても、動かなければ体調を崩すのは当然と言えるのです。動くこと、つまり歩くことは、人間が必要としている食事や休養とともに、健康を維持するためにはなくてはならないもので、この3つがバランスよく生活に取り入れられてこそ、人間の身体が作られると言ってもよいのです。ところが、現代に暮らす私たちは、昔と比べて、この歩くということが非常に少なくなってしまいました。

ある文献によると、江戸時代の日本人たちは、1日に約3万歩も歩いていたそうです。ところが、現代の私たちは、マイカーをはじめとして、電車やバス、タクシーなど、非常に便利とはなりましたが、その分だけ、歩くということも少なくなってしまっております。ちなみに、現代の私たちの歩行数は、職種によっても差異がありますが、平均で約5千歩から6千歩との統計もあります。

これでは、運動不足となるのも、致し方ないところです。文明の進歩とは、見方を変えれば便利への追及でした。しかし、一方では、その副産物として、私たちの身体を、鍛えのない軟弱なものともしてしまったようです。健康の基本は、やはり良く歩くということ。ただし、ご高齢の方については、転倒事故に十分な配慮が必要となります。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ