メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコのLCC(格安航空会社)とは?

2016/04/05

中南米の広い地域を旅行する人が悩まされるのは、なんと言っても交通費の高さだと思います。長距離バスで移動している分には、国にもよりますが10時間〜12時間の移動で50ドルくらいと、そんなに悪くはないのですが、そこはやっぱり広大な中南米。飛行機を使って時間と体力を節約したいときだってあるはず。

でも中南米間のフライトは、どこに行くにもびっくりするくらい高い…。例えばアルゼンチン−メキシコの往復だと、メキシコ−日本の往復の金額と変わらない時期もあるのです。

アジアみたいに、LCC(格安航空会社)がないだろうか、と探してみたところ、メキシコには2社ありました。Interjet(インテルジェット)と、Volaris(ボラリス)です。この2社はLCCの特徴である価格変動制(予約数や出発日までの日数によって随時価格が変わる)をとっていて、大手航空会社に比べて格安です。

メキシコ国内線を主に運行する両社ですが、国際線もいくつか持っています。Interjetの場合は、中南米諸国と、アメリカ西海岸と東海岸に国際路線を飛ばしています。中南米では、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、キューバ。これだけあれば、メキシコを拠点にキューバや中米諸国を回ったあと、メキシコシティからコロンビアに飛び、コロンビアからバスで南米の旅行を続ける、という選択肢が出てきます。

チケットは時期にもよりますが、例えばローシーズンにはコロンビアまで各種税金込みで片道150ドルという日程もあります。これはお得ですよね。

Volarisの国際線では、ロサンゼルス路線が使い勝手がいいと思います。Interjetにもロサンゼルス線はあるのですが、こちらは様々な国際線と接続のあるLAXではなく、ロサンゼルスオレンジ空港というロスのマイナー空港に行くため、国際線と接続のある人には若干使いづらいかも。

しかしVolarisのロス線はLAXに直行するため、乗り換えがラクで時間も節約できます。

メキシコの格安航空会社を上手に使って、お得に賢く旅をしたいものですね。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。