メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

おとぎ話の中の街、グアナフアト

2015/04/01

グアナフアト

グアナフアト

メキシコ・シティから北西にバスで5時間のところに、グアナフアトという街があります。他のメキシコの多くのコロニアル都市と同じく、こちらも街自体が世界遺産。メキシコで世界遺産に登録されている街を数多く回りましたが、保存状態の良さ、歴史地区の大きさではグアナフアトが一番かな、と個人的に思います。

色とりどりに塗られた家々、壮麗な教会、ステキなカフェやレストラン…歩いていると、タイムスリップしたような感覚になります。いわゆる南欧風の街並みなのですが、狭く入り組んだ路地にはどことなくゴシック風の趣もあります。

南欧風の街並み

南欧風の街並み

有名なベニート・フアレス劇場。夜はライトアップされてきれい。入場料が50ペソと高額なので、結局中には入りませんでした・・・

ベニート・フアレス劇場

ベニート・フアレス劇場

100年ほど前、骸骨の絵で一世を風靡したホセ・グアダルペ・ポサダが活躍した街でもあり、街中にはたくさんの骸骨モチーフが。ちなみに写真の女性の骸骨はカタリーナという名前で、10月−11月の「死者の日」というメキシコのお祭りの時期になると、メキシコ中にこのカタリーナが溢れます。

「死者の日」というメキシコのお祭り

「死者の日」というメキシコのお祭り

グアナフアトのゴシックな趣は、もしかしたら骸骨があちこちにいるせいなのかも。

グアナフアトにきたら、是非街を一望できる丘に登ってみてください。丘のてっぺんまでは勾配がきついので、上りはかなり大変。脚力に自信のない人はテリフェリコと呼ばれるケーブルカーに乗っても頂上まで行けます。でも、やはり細い路地の間を、かわいい街並みを眺めながら上るのが楽しいです。

細い路地

細い路地

丘の頂上からは、こんな眺めが楽しめます。まるでおとぎ話の中に迷い込んだような気分になれますよ。

丘の頂上からの眺め

丘の頂上からの眺め

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。