メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコ人は完全に夜行性

2016/01/25

メキシコを植民地支配していたスペイン人が持ち込んだ習慣はたくさんありますが、ほぼ年間を通して暑いメキシコによく馴染んでいるのが、シエスタと夜型の生活。

シエスタはお昼ご飯とその後の休憩時間を合わせた時間帯のことで、だいたい14時か16時くらいまでが普通。お昼休み2時間・・・羨ましいですね。

そもそも、14時からお昼ご飯食べるって、日本人の感覚からするとかなり遅いのですが、レストランのランチメニューもそれに合わせて14時以降からなんです。早めにお腹が空いてしまうわたしとしては困りものなのですが、メキシコ人は仕事中に空腹に耐えられるのか?

いえいえ、そんな遅め昼食のメキシコ人のために、道ばたにはスナックを売る屋台がずらりと並び、みんな11時とか、12時あたりに路上へ繰り出して、スナックを買って小腹を満たしています。例えば大きなパックに入った山盛りのフルーツや、タコス、ポテトフライetc。これらを食べたあとに、14時過ぎに本格的な昼食をとるのが普通。

昼食の時間が遅いので、必然的に夕食時間も遅くなります。地元の人に人気のレストランでは、19時や20時だとまだがらがら。メキシコ人の夕食時間は大体21時から22時くらいがピークのようです。夕飯も早めのわたしにとっては、空いているときに食べられてラッキー。でもそんなに夜遅く食べるって、身体に悪いだろうな〜と、人ごとながら心配してしまいます。

夕食がそんなに遅いものだから、友達同士が集まるパーティーの開始時間も遅くなります。クラブなどでの音楽イベントだったら分かりますが、普通に誰かの自宅に集まって、お酒を飲み始めるのが22時以降というのは、初めはびっくりしてしまいました。大体夜中の3時くらいでお開きになるのですが、みんなどうやって次の日仕事してるんだろう・・・と不思議です。

暑い土地柄、比較的涼しい夜に活動的になるメキシコ人。これはメキシコに限ったことではなく、他の中南米諸国でも同じことが言えるようです。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。