メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコは安くて種類豊富なフルーツ天国

2015/03/30

1リットルバケツ一杯の大きな苺

1リットルバケツ一杯の大きな苺

中南米を1年回って、最終的にメキシコに住むことに決めたのは、いろいろな要素がありますが、食べ物の関係も大きいです。レストランや屋台などのレベルが中南米イチ高いのに加え、市場などで買える野菜や果物の種類が他国に比べ格段に多く、しかも安いのです。

暑すぎて野菜栽培が上手くいかなかったり、土壌が痩せている他国に比べ、メキシコは広大な国土にありとあらゆる気候や土地条件が詰まっているので、涼しい気候でしか育たない野菜から、トロピカルフルーツまで、何でも揃います。

フルーツは特に垂涎ものです。大きくてジューシーな赤肉メロンがひと玉150円、1リットルバケツ一杯の大きな苺も150円くらい、あまーいマンゴーは3個で80円、小ぶりだけでジューシーで香り高いモモは1個50円…。

こういった定番のフルーツの他に、珍しい南国フルーツも美味しいです。例えば、ワナワナ。このユニークな名前の果物は、おそらくドリアンの仲間で、緑色にトゲのような突起のある外見。でも香りはドリアンよりずっと柔らかく、食べやすいです。

そのまま食べるとねっとり濃厚で、かつジューシーという面白い食感なのですが、もしかしたら好き嫌いがあるかもしれません。ちょっと濃すぎて苦手、という人は、水に漬けて冷やしてジュースのようにして飲むと、香りだけ楽しめるのでオススメ。

それからグアバ。ピンク色の果肉が思い浮かぶかもしれませんが、こちらでよく見かけるのは黄色い果肉のもの。市場に行く度に、あの香水のような華やかな香りに胸ときめいてしまいます。そのまま食べると種が固くて食べづらいので、ミキサーでよく砕いてジュースにすると美味しいです。

また、ちょっと意外なのがライチも手に入ること。アジアでよく食べるイメージがあるので、果物屋のおばさんに輸入なのか聞いたら、メキシコ海岸沿いで栽培できるそうです。これもジューシーで香り高く、食べだしたら止まらない…。

フルーツ天国のメキシコに来たら、普段手に入り難かったり、高くてなかなか食べられない果物を思いっきり満喫してほしいです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。