メキシコってどんな所？: そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコの長期滞在者とビザとの関係

2016/03/22

メキシコにはたくさんの外国人長期滞在者がいます。アメリカ人の定年退職組が多く、その他にも先住民文化に興味のあるアーティストなども多いですね。

わたし自身を含めてですが、そういった人たちみんながみんな、メキシコの居住ビザや労働ビザを持っているわけではありません。そういった移住型の長期ビザは条件がいろいろあり、取得が難しいのです。

ただ、メキシコはすべてが緩い国。まずそもそも、入国時にパスポートにポンと180日滞在可の観光ビザをくれます（国籍にもよりますが、日本国籍は該当します）。これまでメキシコには3回入国しましたが、入国管理官に滞在目的や滞在期間、次の訪問国を聞かれたことはありません。

そのため、極端な話、移住型ビザがなくても永遠に出たり入ったりを繰り返せるのです。実際、そうして観光ビザを更新し続け、何年もメキシコに滞在している外国人を相当数知っています。

ただし注意しないといけないのが、他国から飛行機でメキシコに入国する際、航空会社が「メキシコ出国のチケットがないと飛行機に乗せられない」と言い出すことです。これは過去のメキシコ入国回数に関わらず、ほぼ確実に言われると思って間違いないです。そのため、飛行機でメキシコに入国する際は、バスチケットでもいいので、オンワードチケット（メキシコから先へ進むためのチケット）を持っておくべきです。

ただ、陸続きの国境の場合は、入国の際にメキシコ出国チケットを求められることはありませんでした。ただ念には念を入れて、メキシコから出るバスチケットや、日程変更可能な航空チケットなどを持っておくのが懸命です。

メキシコと国境を接している国は、グアテマラとベリーズがありますが、ベリーズ国境の方が観光客慣れしているというか、のんびりしていました。反対にグアテマラ国境は、中米中から貧しい不法移民目的の人々が集まるため、雰囲気が殺伐としていたような気がします。そのためグアテマラ国境を越えるときは、ツーリスト用のシャトルを使い、団体で行動するのがオススメです。

ライタープロフィール

そまちひろさん／女性／年齢：30代／中南米（2013年現在）／フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。