メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

海辺のシンプル・ステイを楽しむなら、ロカ・ブランカ

2016/03/07

ロカ・ブランカ

ロカ・ブランカ

オアハカ州のビーチを巡るツアーで、1泊だけ他の友人たちと合流したのが、ロカ・ブランカ。ここは手付かずという表現がぴったりくる、素朴さが美しいビーチ。

どこまでも続く砂浜に沿って、レストランが8軒だけ建っています。レストランと言っても、掘っ立て小屋の前の砂浜にテーブルと椅子を置いただけの、シンプルなもの。

そのうちの1軒のテーブルで、ひたすらビールを飲んで、おしゃべりして、音楽を聴いて、シーフードを食べるだけ、というシンプルなステイを楽しみました。

そもそも、ビーチに行って買い物したり、わざわざおしゃれなバーに行ったりする必要なんてないのでは? 絶景と海風を楽しんでこそのビーチです。

ロカ・ブランカでは、友人たちにせがまれてお寿司を作りました。新鮮な生魚が手に入るというだけの理由で・・・。正直、日本人が全員お寿司を作れるわけがないだろうと言いたかったのですが、挑戦してみることに。

友人のひとりが知り合いだというレストランのキッチンを借りて、お米を炊き、あり合わせで寿司酢を作り、魚をレモンで〆たセビチェを載せた軍艦巻きと、生魚の切り身を巻いた巻き寿司の2種類が完成。友人たちは感動しきりで食べてくれました。自分でも結構美味しくできたと思います。

セビチェを載せた軍艦巻きと、生魚の切り身を巻いた巻き寿司

セビチェを載せた軍艦巻きと、生魚の切り身を巻いた巻き寿司

冬から春にかけてのベストシーズンは、テントやハンモックで快適に屋外泊ができるのですが、雨季が始まったばかりの時期だったので、夜は雨。そのため、レストランに併設された宿泊施設に泊まりました。1人100ペソ(8ドル)で泊まれて、十分快適でした。

プエルト・エスコンディードからミニバンで40分ほどと、アクセスもそれほど複雑ではないのに、メキシコの自然のままのビーチが楽しめるロカ・ブランカ。このエリアに行ったら、ちょっとだけ立ち寄ってみて下さいね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。