メキシコってどんな所?
そまちひろさんが1ヶ月滞在したメキシコを紹介します。

メキシコのサンクリストバル・デ・ラス・カサスってどんな町?

2016/03/11

サンクリストバル・デ・ラス・カサス

サンクリストバル・デ・ラス・カサス

このやたらと長い町名、外国人は「サンクリストバル」、日本人は「サンクリ」と更に短く略します。メキシコ南部、グアテマラ国境にほど近い場所にあるこの町は、マヤ系先住民文化と、スペインの植民地だった時代の建物が不思議に融合した雰囲気。石畳、漆喰固めの壁の建物に囲まれた道を、カラフルな民族衣装を着た人たちが行き交っています。

サンクリストバルは標高2000メートルを超える高地にあり、年間を通して過ごしやすい気候。5月下旬から9月上旬くらいまで雨季ですが、それ意外の時期はからっと過ごしやすい気候が続きます。冬は朝晩はかなり冷え込みますが、日中は日差しが強いので、日焼け止めはあったほうがいいです。

さて、サンクリストバルはチアパス州の州都。チアパスは先住民のクラフトワークで有名で、カラフルな幾何学模様の刺繍が入ったブラウスや、手織り生地のバッグ、革製のサンダルなど、とてもかわいいものばかり。世界中からアパレル関係の人が買い付けに来るそうです。

メキシコの他の地域でも、これらチアパス製のクラフトワークは買えますが、生産地で買った方がお得なのは明白。エスニック系の服が好きな人には、買い物天国だと思います。

買い物に便利なのは、メインストリートよりも大聖堂前のクラフトマーケット。毎日開いていますが、土日が特に出店数が多いようです。

大聖堂

大聖堂

教会の北側には巨大なマーケットが広がっていて、野菜から電化製品まで何でも買えます。マーケット周辺にはカットフルーツを売る露店がたくさん出ていて、山盛りのフルーツが入ったパックが10ペソで買えて感動的ですよ。

サンクリストバルには10日ほど滞在しましたが、タイ料理、アラブ料理、韓国料理などの観光客向けエスニックレストランが充実しており、メキシコ料理に飽きたとき一息つけるのが嬉しかったです。

また、メキシコの中で最も物価の安い州のひとつなので、長期滞在がしやすいだろうな、という印象も持ちました。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。