シンガポールってどんな所?
「観光での楽しみ方」「人との接し方」「食べ物の楽しみ方」「危険の回避の仕方」「現地の気候について」などシンガポールの様子を紹介します。

シンガポールに多いイスラムやヒンドゥー、意外と決まりがゆるい?

2018/05/15

今日は宗教に関するお話です。日本は基本的に仏教一筋ですが、シンガポールは多民族が暮らす国家という事もあり、様々な宗派の人たちが暮らしています。キリスト教(ヨーロッパ中心)、イスラム(イラン、インド、エジプトに多い)、ヒンドゥー(インドに多い)などです。今回はこの中でも、イスラムとヒンドゥー教の制限についてご説明していきます。様々な禁止事項がある宗教ですが、シンガポールでは暮らしにくくないのでしょうか。しかし実際シンガポール旅に行ってみると、インド人が牛肉を食べている姿やたばこをプカプカしている姿、アルコールを飲んでいる姿なども見かけるでしょう。少し矛盾を感じますが、こんな事情がありました。

ヒンドゥー教徒はシンガポールで…
・牛肉は絶対禁止?そうでもないみたい…
ヒンドゥー教と言えば「牛肉を食べてはいけない」という制限で有名ですよね。牛は偉大なシヴァ神の遣いとして崇められているので、神聖な動物として食べる行為が禁止されているのです。しかし実はヒンドゥー教はイスラムよりもそこまで厳格にルールが守られていません。要するにこのような禁止事項を破っている人も中にはいるという事です。忠誠心が薄いという事ではなく、ヒンドゥー教であるインド人の中にはキリスト教の人もいるからです。宗派が異なれば牛肉禁止ルールは守らなくてよくなりますものね。インド人だからみんながヒンドゥー教とは限らないのです。確かに牛は神聖な動物ですが、絶対に食べてはいけないというルールに必ずしも従っているインド人ばかりでもないようです。特に牛肉料理が大好きな人にとってはやめる事なんてでませんよね。

・アルコールを飲まない理由は意外なところにもあった
ヒンドゥー教では基本的にアルコールは禁止されています。しかし中にはお酒を飲むと周りに迷惑をかけてしまうという理由で飲まないだけのインド人もいます。また、アルコール禁止というのはあくまで建前であり、このルールに従っていない人も見かけます。意外とヒンドゥー教はゆる〜いのですね!

イスラム教徒はシンガポールではどう?
・豚肉禁止より厳格ではないアルコール禁止のルール
ムスリム教と言えば豚肉を食べてはいけないという宗教で知られていますが、アルコールも禁じられています。アルコールは人の自制心を狂わせるため禁止されているのです。しかし宗派によっては飲んでもいいところもあります。イスラム教徒に限らず、キリスト教も宗派によってもアルコールが禁じられているところもありますが、アルコールは豚肉が禁止されるよりもそんなにきつい制限ではありません。

・イスラム教徒がシンガポールで煙草をプカプカ?
厳格なイスラム教徒は煙草も吸ってはいけないイメージがありますが、実はシンガポールでは意外とイスラム教徒の方も煙草を吸っています。食後に一服する時に吸う男性もいれば女性もいます。そもそも煙草自体がイスラム教徒ができてから開発されたものなので、禁じようがないのです。それにしてもいかにも清楚な女性が煙草を当たり前のように吸っている姿はギャップがあっておもしろいです。

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ライタープロフィール

レイさん/女性/年齢:30代/東京都在住/3度の飯よりコーヒーが好き。