アメリカ留学体験記
1990年代のアメリカ留学体験記。行った時期:1990年4月〜1993年7月、滞在期間:約3年

牛タンパーティー

2018/10/16

私は元々、食べ物に関して好き嫌いがほとんど無く、基本なんでも美味しく食べる、とてもお得な人間なのです(^^♪ただし、それでもどうしても苦手な食べ物が3つあります。

1つは干しぶどう。

なぜ嫌いなのか、いつも皆に不思議がられます。噛んだ時のあの食感と染み出てくるあの味が、どうしても好きになれません。子供の頃の私は小食で、小学生の頃もお昼の給食の量にいつも困っていました。残しちゃいけないというプレッシャーを感じながら、無理して食べていた記憶があります。特にパン類は、食感も味もそれ程代り映えせず単調な物ばかりだったので苦手でした。そんな気持ちを持ちながら、度々出てくる干しぶどうパンを食べていたので、どんどん嫌いになってしまったのかもしれません。

そして、残りの2つは豚足と牛タンです。

両方とも、その物のイメージを頭に浮かべてしまうと食べられません。豚足は、もろに足の形がわかる状態で出てくる料理が多いので、その見た目だけでもう食べられません。そして牛タンは、牛の「ベロ」って思うともう食べる気がしません。ですので、豚足も牛タンも、食わず嫌いでずっと生きてきました。

そして今後もずっと食べることは無いだろうと思っていたのですが・・・

アメリカに留学していた時に友人達とパーティーをした際に、事前準備の役割分担をジャンケンで決めることがあり、ジャンケンに負けた私は料理担当になったのです。しかもそのパーティーのメイン食材は、なんと「牛タン」

担当になってしまったので仕方がありません。嫌々スーパーに食材を買いに行き、牛タンを探しにお肉コーナーに行ったら、さすがアメリカ、ぶっとい「舌」がそのままラップに入っていました。触るのも嫌だったのですが、渋々それを買ってパーティーを行う友人の家に持ち帰り、キッチンで調理を始めました。友人達に調理の仕方を教わりながら、自分で調理をしていくうちに、なんだか牛タンに対してジワジワと愛着が沸いてきたのです。

そして調理も終わり、いよいよパーティースタート。恐る恐る自分が調理した牛タンを口に入れると・・・。「めちゃくちゃ美味しい!」ほんとビックリするぐらい美味しかったです。完全な食わず嫌いでした。それ以来、牛タンの味にとりつかれ、大の牛タン好きとなったのでした。でも、豚足だけは今も食べられません。

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ライタープロフィール

ぷれちゃん/男性/年齢:40代/千葉県在住/アメリカの学校を卒業後、日本に帰国し営業職を経てIT業界に転職。システム開発やWeb開発を経験して、現在は熱血システム講師をしています。とにかく好奇心旺盛で、大好きな車に乗りながら、日本各地に温泉グルメドライブしています。