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大阪/南宗寺 家康が死んだ歴史ミステリー

2013/02/26

聖徳太子の墓がある叡福寺

聖徳太子の墓がある叡福寺

聖徳太子の墓がある叡福寺

かつて自由都市として日本の歴史上に残る大阪・堺。この堺には歴史的スポットが数多く点在しています。その1つが、千利休が修行し、沢庵和尚が住職を務めた禅寺が、南宗寺です。この南宗寺、なんと徳川家康が亡くなったという言い伝えが残っています。

南宗寺で観光ボランティアの方から聞いた話によると、家康は大阪夏の陣の時、真田幸村の奇襲攻撃を受け、輿に乗って逃げ出したが、豊臣側の猛者だった後藤又兵衛にやりで刺され、そのキズが元で、ここ南宗寺で命を落としたのだと。しかし、家康が死んだことはヒミツとされ、家康の影武者が活躍する一方、家康の遺体は密かに日光東照宮に運ばれた、といわれているとか。さらに、二代将軍だった徳川秀忠、三代将軍だった徳川家光が相次いで南宗寺に参拝したのも、もっぱら家康の死が起因している、とも。

なんと南宗寺には、家康の墓もあり、瓦に徳川家の「葵」の紋も見られました。まさに、歴史のミステリー。もちろん通説ではないエピソードですが、実際に現地に立ってみるとなんだかワクワク感がありました。

また、南宗寺といえば「八方睨みの龍」も有名。仏殿の天井一面に、どこから見ても睨んでいるように見える龍が描かれていて、迫力たっぷりでした。昼間でも薄暗いこの仏殿、かつて権力者や寺院の御用絵師として活躍した狩野信政による絵で、まるで龍がここに潜んでいるような感覚がしました。これも必見かと思います。

さらに、千利休をはじめとした先祖の墓もこの南宗寺にずらりと並んでいます。侘び寂びを確立した千利休がこの禅寺である南宗寺の影響を受けたのは、ぜいたくのないシンプルな構造の境内を歩くとよくわかります。また、境内には、千利休が好んだであろう茶室・実相庵も復元されていて、利休忌にちなんだ茶会も開催されているそう。利休の弟子だった古田織部が好んだ国の名勝庭園に指定されている枯山水庭園もシンプルながら侘び寂びの世界が堪能できました。

南宗寺(堺観光コンベンション協会)

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。