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京都／仁和寺にある「88ヶ所めぐり」

2013/01/08

京都の人気観光スポット「仁和寺」

仁和寺の裏山にある88ヶ所

「仁和寺にある法師、年寄るまで、岩清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思い立ちて、ただ一人、徒歩よりまうでけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。」

『徒然草』に登場するあまりにも有名なこの文言。ここに出てくる仁和寺は、京都の世界遺産であり、大きなお寺なので国内外の観光客にも人気です。春には遅咲きで、低く咲き誇る御室桜がすごく美しいことでも有名ですね。

この仁和寺の裏山、御室山に、四国88ヶ所霊場ならぬ、御室88ヶ所霊場なるものが存在することを昨年、知りました。88ヶ所めぐりというとやっぱり四国にある印象が強いですが、どうもこの仁和寺の裏山にある88ヶ所も決してニセモノではなさそう、ということでいざ行ってみました。

御室88ヶ所霊場は、四国88ヶ所霊場への巡拝が困難を極めた時代、すべての砂を仁和寺の裏山に埋めてその上にお堂を建てたのがはじまり、といわれています。今の時代でも歩いてお遍路めぐりをするのはかなり大変ですが、車や電車などがない当時など、すべてのお寺を巡るのは相当に大変だっただろうと想像できます。

そして、御室山の約3kmにおよぶ山道に、1つ1つ、四国88ヶ所と同様の名称がついたお寺、というよりお堂が建っていて、それぞれの本尊や弘法大師を祀る札所が点在していました。1つ、2つ、3つ・・・と巡って行きながら、最初はのんびり構えていたものの、意外とハードは山道で88ヶ所もこなすのは大変。途中からお堂を見ても手を合わす余裕もなくなり、2時間以上かけてなんとかコンプリート。1つ1つのお堂の間隔が短く、5つぐらい先のお堂まで見えてる場所もあってなんだか変な感じがしたけど、1つ１つ、しっかりお堂に名称がついているのはさすが、だと思いました。

途中、山頂付近からは、京都市内の景色が一望できます。中には、中学生や年配者がジョギングをかねて山を上り下りしている場面にも遭遇。世界遺産の仁和寺でまさかの88ヶ所めぐり、いい経験しました。

世界遺産総本山仁和寺

ライタープロフィール

AKIさん／女性／年齢：30代／大阪府在住、自己紹介：日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。