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大阪/多治速比売神社 「陶器」ゆかりの重文がある神社

2013/02/19

多治速比売神社の本殿

多治速比売神社の本殿

多治速比売神社の正面

多治速比売神社の正面

日本の歴史上、自由都市として知られる大阪・堺。ここにある多治速比売神社は、厄除けや安産、縁結びの神様、多治速比売命(たじはやひめのみこと)をまつっています。室町時代に再建されたという本殿は1953年(昭和28年)、国の重要文化財に指定されました。

別名、高山(こうぜん)の宮(荒山宮)とも呼ばれ、梅の名所として知られる荒山公園に囲まれるようにして神社があります。ちなみに、日本武尊を祭神とする大鳥神社も、多治速比売神社の近くにあります。といっても、とても歩ける距離ではありませんが・・・・・

まず、多治速比売神社は"陶器"をルーツとする神社ではないか、という説があります。神社の周辺に、陶器を焼いた遺跡などが出土しているのをはじめ、太田田根子に関連する陶荒田神社なども鎮座していて、陶器に関わる神社ではないか、また、「タジ」から但馬国や丹比郡、日本海側の陶器作りの氏族を祀った比売神ではないだろうか、など諸説はつきないようです。確かに近くに陶器山、などの地名も残っています。

一方、重文の本殿は、素戔嗚尊・菅原道真公・蔵王権現の三体が合祀されていて、特に 道真公は学問の神「天神様」として厚く信仰されていることで広く有名です。本殿の左右に鎮座する 阪上社・鴨田社はいずれも式内社で、明治末期に平井村・太平寺村から合祀された古社です。いずれも鮮やかな朱色が見事で、一度は必見の史跡だと思います。

さらに、境内にある「福石社」も忘れずに。毎年1月6日、福石社で神事「福石祭」が行われます。板木で作られたお札、右から保食神、飯成大明神、牛馬・蚕の守神と書かれいて、柳の枝2本の間にすすきの穂、榊の葉とともにはさんで米一升を添えて神前に供えます。これを「牛王杖」といい、祈祷された後、家へ持ち帰って苗代の水口に押し立ててくと、イナゴなどの害を防げるという言い伝えがあります。周辺はいまだ水田も多いエリアなので、このご利益を願う住民は後を絶たないそうです。

多治速比売神社

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。