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京都/御霊神社の厄病退治!「唐板」

2012/12/06

上御霊神社 正面

上御霊神社 正面

上御霊神社の門前名物「唐板」

上御霊神社の門前名物「唐板」

京都でちょっと有名な和菓子に「唐板(からいた)」があります。京都市内の百貨店などに売られていますが、お店は御霊(ごりょう)神社の門前。このお店まで一度、下鴨神社から真夏の炎天下、歩いて行ってみたことがありました。

御霊神社は、神輿で悪厄退治する「御霊」祭で知られています。例年5月18日に開催。平安時代、天変地異や疫病が流行するのが「高貴な人々の怒り」だと信じてられていて、その神霊をまつるために建られた神社の1つが、御霊神社です。主祭神は早良親王ら、奈良時代や平安時代に非業の死を遂げた"八柱の神霊"で、以後ずっと厄除けの社として京の市民らに信仰を集めています。特に、御霊祭は、御霊をなだめて悪疫の退散を祈願した御霊会が起源といわれる、日本で最も古い祭礼の1つ。神輿をはじめ、平安装束をまとった氏子たちが剣鉾や牛車などで列をなして練り歩くのが見ものです。

一方、唐板はその御霊会の時、厄除け菓子として神前に供えられたとのこと。いったん応仁の乱が起こった時に途絶えてしまったそうですが、御霊神社の門前にある「水田玉雲堂」が文明9年(1477年)に再興し、現在に伝えています。昭和15、16年ごろまで御霊神社の境内に店を構えていたそうです。

唐板を1枚、2枚と口に入れると、そのシンプルながら奥深い味わいにまず驚きました。薄い板ながら甘さも伝わってきた、パリパリ感がたまりません。せんべいともちょっと違う、なかなか上品な味がしました。お土産に買って帰り、贈り物として渡しても喜ばれました。日持ちするので、お土産としてもピッタリかと思います。

ちなみに、御霊神社は、応仁の乱が勃発した場所としても知られています。御霊神社で繰り広げられた「御霊合戦」と呼ばれる畠山政長、畠山義就の衝突が翌年、応仁の乱の発端になったと言われ、境内には「応仁の乱勃発地」という碑もありました。

神社も門前名物も、歴史ファンにはここ、たまらないと思います。

御霊神社(京都府神社庁)
水田玉雲堂

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。