インドってどんな所？: インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

インド人のびっくりしたウソ3つ

2015/08/27

インド人はウソつき、というイメージがありますが、そのイメージは8割がた正しいです。意識してウソをついているというより、話してたらついつい尾ひれがついちゃって、というような罪のないウソがほとんどですが、中にはびっくりするくらい大胆なウソをつく人たちもいます。ちなみに、わたしはインド人たちから以下のようなウソをつかれました。

1．国家規模のウソ
デリーのデリー・カント駅付近を歩いていたときのこと。ひとりの暇そうな青年に声をかけられました。「デリーの後はどこに行くの」と聞かれ、チェンナイ（南インドの大都市）だと言うと、「チェンナイは今危ないよ、テロがあったんだよ」と言います。どんなテロ、と聞くと、「パキスタンが空爆した」と。一瞬びっくりしましたが、それならなんであんたはこんな平和そうに座ってられるの、という話です。すぐに「だから僕の働いている旅行会社のツアーに変えなよ」と言い出したので、勧誘目的のウソだとはっきりしました。しかし物騒なウソです。

2．水をお湯と言い張るインド人
北インドのヒマラヤ聖地巡りをしていたときのこと。ときは10月でしたが、もうかなりの冷え込み。そこで絶対にお湯シャワーが出る部屋がいいと決めて、宿探しをしていました。ひとりの客引きが「うちは100％お湯シャワーだよ」と言うので付いていき、実際お湯が出るか確認させてほしいと言うと、手をとられ一瞬だけシャワーをかけられ、「ほらお湯だよ」と。でもあからさまに水なのです。もう1度試したいと言うと、また一瞬だけ水をかけられる。コントのようなやりとりに呆れ、もちろんその宿には泊まりませんでした。

3．リコンファームをさせてくれないエア・インディア
エア・インディアは、出発の3日前までにリコンファームをしないと、オーバーブッキング時に座席をキャンセルされる可能性があります。そこまで言うならと、搭乗4日前からリコンファームの電話をかけ始めましたが、電話口に出るオペレーターは常に「今忙しいので、あとでかけ直してください」の一点張り。リコンファームをさせてくれない航空会社など、聞いたことがありますか？　3回かけてその調子だったので、腹が立ちすぎてついにリコンファームせず仕舞いでした。でも飛行機には無事に乗れました。今でもなぜエア・インディアのオペレーターにウソをつかれ続けたのかは、謎のままです。

ライタープロフィール

そまちひろさん／女性／年齢：30代／中南米（2013年現在）／フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。