インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

インド人の一般家庭にお邪魔してみた

2015/08/14

インド人って、過剰にフレンドリーな人(下心ありあり)と、外国人を遠巻きに眺めるそれ以外の人にはっきり分かれていて、中間がない気がします。だから「ウチに遊びにおいでよ!」と気軽に誘ってこられても、裏に絶対何かあるからやめておこう、と警戒してしまうんですよね。

そんななか、インド人の一般家庭にお邪魔する絶好の機会が。日本で仲良くなったインド人が、「インドに行くなら是非僕の実家に寄ってね」と申し出てくれたのです。彼の実家は南インドのコインバトールという町にあり、特に見るものもなさそうでしたが、近くまで行く予定があったので、寄ってみることにしました。

コインバトールの鉄道駅で、友人のお兄さんと待ち合わせました。赤い自家用車で迎えに来てくれ、郊外にある自宅へと向かいました。家は何部屋もある大きな一軒家で、彼らの土地だという畑の真ん中に建っています。お母さんとふたりの妹さんが、恥ずかしそうに挨拶してくれました。

到着するとまず、南インドらしいミールスでもてなしてくれました。バナナの葉っぱの上に、ライスやココナッツチャツネ、イドリ(酸っぱい蒸しパン)、カレーをもってもらい、手で食べました。スプーンあるけど、と心配そうに聞いてくれましたが、南インドでは手で食べざるを得ないことが多く慣れていたので、手で続行。

敬虔なヒンドゥー教徒のお宅らしく、食事は完全ベジタリアン。食後にお宅を一通り見せてもらうと、各所に神棚のようなものがあり、シヴァ神とガネーシャ神(象頭の神さま)が祭られていました。暑い南インドらしく、日陰になる北側にすべての窓が付いていました。

いろんな条件を考え合わせると、間違いなくアッパークラスのお宅です。キッチンやトイレの設備なども整っていて、日本とあまり変わりないくらいでした。「インドらしさ」を期待していたわたしとしては少し拍子抜けでしたが、そもそも息子が日本でエンジニアとして働いているくらいですから、実家が裕福なのは当然と言えば当然。

念願のインド人家庭訪問が果たせて、いい思い出になりました。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。