インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

天使が作った?ジョードプルのメヘランガル要塞

2015/02/27

シン首相が住むというウメイド・バワン・パレス

シン首相が住むというウメイド・バワン・パレス

インド西部のラジャスタン地方で、ジャイサルメール城塞と並び称されるのがジョードプルのメヘランガル要塞。中世に建てられた要塞で、当時ラジャスタンを割拠していたラージプート族のマハラジャ、シン一家が代々住んでいたそうです。ちなみに現インド首相もこの一家の出身。

ゲストハウスのテラスから、シン首相が住むというウメイド・バワン・パレスが、スモッグの向こうに望めました。宮殿暮らしの首相と、苦しい庶民の生活。インドの格差ここに極まれり、と思いつつ眺めてしまいました。

さて早朝、歩いてメヘランガル要塞に向かいました。きつい坂道を登り、巨大な城壁を見上げると、イギリスの小説家キプリングが、「天使のなせるわざ」と称えた理由が分かる気がします。それくらい大きく、きりっとそそりたつ要塞です。

青い建物ばかりがひしめき合う景色は「ブルー・シティ」と呼ばれています

青い建物ばかりがひしめき合う景色は「ブルー・シティ」と呼ばれています

途中、青いタイル張りの家々が臨める丘に出ました。この青い建物ばかりがひしめき合う景色は、ジョドプルが「ブルー・シティ」と呼ばれるゆえんです。「落下の王国」という映画でも、この写真と同じようなアングルからのショットがありました。青は蚊よけに効果があると信じられていて、昔は身分の高い人たちしか家を青いタイル張りにすることはできなかったんだそう。

オーディオガイドを借りたら、場所ごとに細々したエピソードが聞けて楽しめました。例えば、マハラジャが貴賓と謁見する際、王妃たちがロフトのようになったのぞき窓から客の様子をうかがって、王にあとで逐一伝えるといういわゆるスパイみたいな役割を果たしたのだとか。日本語オーディオもあったので、是非借りてみてください。

要塞を見終わったらちょうどお昼の時間帯だったので、フォート内のレストランで昼食にしました。ちょっと高めでしたが、その分ベジターリーもチャイもレベルが高かったですよ

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。