インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

インド人たちが道ばたで売っているモノ

2015/09/16

インドの露店

インドの露店

インドの路上には露店が溢れています。野菜や果物、アクセサリーに始まって、スパイスやスナック類を売る店もたくさん。そういう一般的な露店に混じって、びっくりするようなものを売っている人たちもいます。

東インドのコルカタでは、フラワーマーケットという市場があって、そこでは本当に花しか売られていません。特にインド人の大好きなマリーゴールドの花が、道ばたに山と積まれて並んでいます。こんなに同じ花ばかり隣合って売っていて、商売になるんだろうか? と余計な心配をしてしまいます。

東インドのコルカタ フラワーマーケット

東インドのコルカタ フラワーマーケット

インドの西端の町、ジャイサルメールの市場に行ったときのこと。目的もなくぶらぶら歩いていると、地面に鳥かごを並べているおじさんに呼び止められました。鳥かごはいらないよ、持って帰れないし、と断ると、おじさんが売っているのは、鳥かごではなく中に入った鳥だと言います。しかも、鳥を売るのではなく、鳥を解放してあげることで幸運を祈り、それに対してお金を払うのだとか。

マスターカードのCMで、リチャード・ギアが同じようなことをしていましたが、本当に商売としてあるんです。興味があったので値段を聞いてみましたが、結構高かったのでお願いしませんでした。(確か500ルピー)

それから笑ってしまったのが、ブッダガヤで日本の硬貨を売りつけようとしてくる人たちが多かったこと。みんな50円とか100円を握り締めて、「これ25ルピーだよ、50ルピーだよ」と迫ってくるんです。確かに1ルピー2円くらいなのですが、それを買うって何かがかなり違う…。日本人を見ると「記念に硬貨をくれ」って言うインド人が多いのですが、その光景を見て納得がいきました。

売れるモノなら何でも売ってしまう、インド人たちの商魂のたくましさに完敗です。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。