インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

ダージリンで世界遺産のトイ・トレインに乗る

2015/05/20

ダージリン駅までを走る登山鉄道、ダージリン・ヒマラヤ鉄道

ダージリン駅までを走る登山鉄道、ダージリン・ヒマラヤ鉄道

インド国鉄NJP(ニュー・ジャルパイグリ)駅から、標高2000メートルのダージリン駅までを走る登山鉄道、ダージリン・ヒマラヤ鉄道。1881年に開通したこの鉄道は、ダージリン地方の紅茶の輸送と、ダージリンに避暑にやってくるインド在住イギリス人のために開通しました。現在もNJP駅−ダージリン駅間88キロを現役で走行しています。

ダージリンに行くからには乗らない手はありません。ただ、始発駅のNJP駅からダージリン駅までは8時間かかるとのこと。そこまでの鉄道オタクでもないので、一部区間のみ乗車することにしました。

1999年に世界遺産に登録されてから、観光客の利用が増えたため、ダージリン駅から乗車するには前もってチケットを買っておくのがベター。わたしたちは何も知らずに駅に行って、先発列車が満席だったため、次の列車まで2時間ほど待つハメに。

実際に近くで見た列車は、牽引部も客車も小さくて、トイ・トレインの愛称がぴったり。機材の老朽化に伴い、現在はカルシャン駅−ダージリン駅間のみが蒸気機関車です。路面電車のように町中を走りながら、「プォープォー!」と蒸気機関車独特の音を上げるトイ・トレインはかわいらしくて趣満点でした。

時速10キロほどしか出ないので、地元の人たちがばんばん飛び乗り、飛び降りていきます。もちろん無賃乗車。インドらしいというか、おおらかですよね。まだ実際に交通手段として活躍しているんだなあと、面白くもありました。

インドにある最も標高の高い駅、グーム駅には、鉄道博物館が併設されています。ここで面白いのは、屋外に展示してある蒸気機関車たち。牽引部と客車のデザインが様々で、門外漢のわたしでも楽しめました。鉄道好きな人なら垂涎ものではないでしょうか。

往復乗車券を買って、行き帰りともトイ・トレインに乗ってもいいですし、片道で十分という人は、復路は乗り合いジープに乗って帰ることもできますよ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。