インドってどんな所？: インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

リシケシでいろんなヨガに挑戦

2015/09/04

リシケシで変わったヨガ体験

ヨガの本場、インド。その概念は広く、ストレッチのような定番ヨガの他にも、いろんなタイプのヨガがあるんです。

リシケシに滞在していたとき、通っていたヨガ教室の先生が、たまに生徒さんを集めて「変わったヨガ体験」を催していました。わたしも興味がある回には参加していたのですが、その内容はこんな感じです：

1．笑いヨガ
これはその名の通り、何もおもしろいことがなくても、おもいっきり声を張り上げて、空に向かって笑い声を張り上げるヨガ。腹式呼吸の腹筋を鍛えるらしく、実際にやってみると結構大変です。グループで輪になって、両手を腰に当てて思いっきり笑っていると、その光景がおかしくて、本当に笑いが止まらなくなります。終わったあとはすごくすっきりするので、ひとりでも実践したいのですが、変な人と思われる可能性大なので、時と場所を選ぶ難しいヨガ（？）です。

2．OSHO風ヨガ
OSHOというのは、著書を何冊も出版している有名なグルです。彼が提唱した「心に向き合うためのヨガ」は、ニューエイジムーブメントに大きな影響を与えました。

内側にいる抑圧された自己を解き放つため、思いつくまま好きなように身体を動かし、時には隣の人と手を組んでバランスを取ったり、抱き合ったり、いわゆる「ヨガ」と聞いてイメージするポーズとはまったく違います。犬のような格好で、舌を突き出して思いっきり息を吐き出したりもします。

心を解き放つ修行が足りないのかもしれませんが、ちょっと気恥ずかしくてわたしは苦手でした。

3．ひたすら水を飲むヨガ
人間の身体のほとんどは水でできていて、構成水分は6週間で入れ替わると言われています。意識的にいい水をたくさん取り入れることで、より健康になろうという発想のヨガ。

間隔を置きながら、とにかくたくさん水を飲みます。5リットルが目標ですが、飲める人はもっと飲んで構いません。すぐに排泄されるわけではないので、異常なくらい下腹がぽっこり出てびっくりします。妊娠後期のような見た目です。排泄されるときに悪いものも全部一緒に流してくれるので、お腹が落ち着くと体調が良くなります。

これはかなり高度なヨガらしいので、指導者の指示のもと行う必要があるそうです。

摩訶不思議なヨガの数々、インドに行ったら是非おためしください。

ライタープロフィール

そまちひろさん／女性／年齢：30代／中南米（2013年現在）／フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。