インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

ビートルズが滞在したアーシュラムを見学しよう

2015/02/15

リシケシ・タウンから川沿いに5キロほど遡った集落

リシケシ・タウンから川沿いに5キロほど遡った集落

デリーから北に300キロ、スピリチュアルな町として知られるリシケシには、あのビートルズが1968年に滞在し、「ホワイト・アルバム」を作ったマハリシ・アーシュラムがあります。通称「ビートルズ・アーシュラム」と呼ばれるこの建物は、ラーム・ジューラーという、鉄道駅のあるリシケシ・タウンから川沿いに5キロほど遡った集落に建っています。

そもそもアーシュラムというのは、ヒンドゥー教の修行者が高次元の悟りを求めて瞑想やヨガなどの修行をする場所。家族のない老人や子供を受け入れているところもあり、国管轄のアーシュラムが多いとか。けれどこのマハリシ・アーシュラムは、マハリシ・マヘシュ・ヨギという伝道師が個人的に建てたもの。ロンドンでマハリシに出会ったビートルズは、リシケシでの3ヶ月コースに参加することを決め、インドに渡りました。それから約30年後の1997年に施設は閉鎖されています。

現在は廃墟になっていて、一般の立ち入りは禁止されているのですが、管理人にひとりRs50の賄賂を渡して中に入れました。管理人は呼ぶと出てくる時と出てこない時があって、このあたりは運次第です。あまり大勢で行くと嫌がられるようなので、少人数での訪問がオススメ。

入り口から見える建物からして、どこか非現実的なおとぎ話に出てきそうな外観です。中に入ると、きのこのような形をした瞑想ルームがぼこぼこ建っています。このうち第9号で、ジョン・レノンが瞑想していたとのこと。さらにそこらじゅうに描かれたサイケデリックなウォールペインティングなどが、ますます不思議な気分を煽ります。

入り口から見える建物

入り口から見える建物

サイケデリックなウォールペインティング

サイケデリックなウォールペインティング

大型の劇場のような施設もあり、ここでビートルズが演奏したのかなと、想像が膨らみます。マハリシの住宅だった建物に入ったとき、ゲリラ豪雨に見舞われたので、テラスでひと休み。テラスからは、緑に囲まれたアーシュラム全体が見わたせて、とてもすがすがしかったです。

近年ではこの敷地に大型ホテルを建てる計画もあるらしいので、見たい方はお早めにどうぞ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。