中国ってどんな所?
中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中のはなオンマさんさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

電動自転車が盗まれた!

2013/01/31

中国の電動自転車

中国の電動自転車

中国人はよく自転車に乗っているイメージがありますが、最近の中国では「電動自転車」に乗る人が多いです。

この「電動自転車」とはどんなものか?と言うと、日本にもある電気自転車と同じ、充電式の電機で動く自転車なのですが、スクーター並みのスピードが出ます。にもかかわらず、「自転車」なので免許はいりません。電気がなくなった時用にこぐペダルがついているものもあります。都心ではバイクが禁止されていることも多いので、電動自転車が流行るのもうなずけます。

この「電動自転車」を少し前に我が家でも購入しました。夫の職場が車で10分程度の場所にあるのですが、毎日タクシーに乗って通っていて、お金ももったいないし、ラッシュアワーはタクシーを拾うのに何十分も待たなければならないので、夫のたっての希望で購入しました。価格は3800元(約48000円)で、4ヶ月くらいで元を取れる計算でしたが、電動自転車を買ったことで夫が娘を朝、幼稚園に送ってくれたり、家に帰ってくるのが早くなったりと、色々な場面で満足していました。

購入から一ヶ月も経たないある日、退勤の時間に夫から電話がきました。出てみると、「電動自転車がない」と。とっさに、「取られた!」と思いました。昔、自転車を盗まれたときのくやしかった思いがよみがえります。しかし、置いてあったのは夫の会社の入っている立派なオフィスビルの駐輪場です。警備員もいます。自転車にはかぎを2つかけていました。

私はすぐ夫に「警備室に行って監視カメラを調べてみて!」と言いました。

私の指示通り?夫は中国人の同僚を連れて、警備室に乗り込みました。監視カメラを見せるように迫ったところ、監視カメラは壊れているとのこと。警備員は、自分達もいつも駐輪場ばかりを見ているわけじゃないから、と言い逃れ、夫も相当頭にきていたのか、「警察に通報するからな!」とはき捨てて出てきたそう。

ここから分かることは、警備員の中に盗んだ犯人と繋がっている人間がいるのだろう、ということです。なぜなら、鍵のかかった重たい電動自転車を盗む場合、2人がかりで担いで持って行くのだと中国人の知り合いは言います。内部に犯人と繋がった人間がいることは中国ではけっこうよくあることで、自分が分け前をもらうから泥棒も見逃す、と言った悪しき行為が行われるのです。これも昨今心配されている「拝金主義」なるものでしょうか?

盗むならせめて4ヵ月後にしてほしかったです(涙)。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。