中国ってどんな所?
中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中のはなオンマさんさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

反日感情 VS 差別意識

2013/09/06

私は中国に10年近く住んでいます。中国に住む日本人には、中国に興味があって自分から来た人間と、仕事や家庭の関係などで自分の意思とは特に関係なく中国に来て住むことになった人といます。

私は前者の人間です。きっかけはジャッキーチェンの「酔拳2」という映画を見た時に感じた中国の持つ歴史の奥深さがなんとも魅力的に思えたことに加え、ちょうど中国が経済成長を始めた時期で「これからは中国の時代だ」と言われていたことにありました。

実際に中国語を学んだり、中国の歴史や経済、社会について学ぶことはとても面白く、大学2年の時に語学留学をしたときが人生で初めて中国の地を踏むことになりました。

これから起こることに胸を期待で膨らませて私は中国に足を踏み入れたのですが、そこはショック、ショック、ショックの連続でした。どういうことにショックを受けたのか?それは、中国人の貧しさに対してでした。

私が初めて中国に来たのは1999年で、まだまだ経済が発展する前だったので、人の身なりや建物、設備など何もかもか日本よりも下で、悠久の歴史を感じたい、などという思いはまず裏切られ、いつしかただただ、中国を下に見てしまう自分が存在していました。この、中国人を下に見てしまうこの差別意識は多くの日本人が持っている感情のように思えます。

以前、日本のとある工場で事務のアルバイトをしたことがありました。その工場では多くの中国人が働いていたのですが、そこで目の当たりにしたのは、日本人経営者の中国人労働者へ対するひどい差別発言でした。中国人は何か失敗するといつもヒステリックに怒鳴られて、ひどい時には「これだからあっちの人は嫌だ」と言われるのです。

多くの中国人が心の中に反日感情を抱えているとは言え、在中10年、中国人に直接的に「日本人だから」という理由だけで罵られた記憶はありません。むしろ、私が日本人だと分かると親切にしてくれる中国人に出会った記憶の方が多く残っています。

中国人の反日感情、日本人の中国人に対する差別意識、どちらもなくなる日は来るのでしょうか?

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。