中国ってどんな所?
中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中のはなオンマさんさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

中国の北で買うとき、南で買うとき

2013/01/21

中国は大きい国ですよね。では、日本の面積の何倍あると思いますか?…答えは25倍です。私は現在、北京に住んで2年になりますが、以前は中国の南方にある広東省のし深センというところに住んでいました。深センから北京は飛行機で3時間半の距離です。ちなみに、北京から関空は3時間です。飛行時間を比べると、中国がどれだけ大きい国かお分かりいただけるかと思います。

これだけ大きいと当然、言葉、外見、食べ物、人の性格など別の国のように違ってきます。

北と南の違いの一つに値段交渉があります。中国ではまだまだ値段交渉ができる店が多く、値段交渉もまた、買い物の楽しみの一つだったりします。でも、この値段交渉が中国の北と南では全く違うのです。

まず、南では100元(1元=約13円)で買える物でも店の人は平気で10倍の1000元と言ってきたりします。あまりに高くふっかけてくるので笑ってしまうほどです。「そんな高い値段で買わないよ」と言って店を出るふりをすると、後ろからすぐに「200元にしてあげるよ」なんて言われることがよくあります。そうするとまた店の中に戻って「70元だったら買うんだけど〜」とか何とか言って、「それは無理だから100元でどう?」なんて言われて交渉が成立するのです。忙しい時には全く面倒なやり取りですが、中国語を勉強し始めたときなどはその会話がいい練習になったりもします。

一方、北の人は最初から120元くらいにしか言ってきません。どんなにねばって交渉しても20元くらい安くなればいい、という感じです。「そんなに高いの買わないよ」と言って店を出ようとしても引きとめもしません。「あ、そう」という感じです。

この違いはどこから生まれるのでしょう?
一般的に北の人は「メンツ」をとても大事にすると言われています。自分の言ったことをすぐに取り消す行為は恥ずかしい行為なのでしょう。一方、南の人の性格は明るくて欧米人にも似ているとも言われるくらいなので、自分が言った最初の値段がありえないくらい高くても笑い飛ばしてしまうのかもしれません。

中国で値段交渉する際には場所によって交渉方法を変えてみてくださいね。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。