中国ってどんな所?
中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中のはなオンマさんさんが住んでいる視点で驚きの中国を紹介します。

職があふれる中国

2013/02/25

日本では今、就職難で有名大学を出ても職がなかったりして大変だとよくニュースで取り上げられていますが、経済が急成長している中国では職に就くこと自体はあまり大変なことではないようです。そのためか、より良い職を求めてすぐに転職をする人が多いです。

日系企業では工場で働く中国人を自社に引き止めておくための努力が欠かせないそうです。給料面を満足させることはもちろん、社食の質の向上、手当ての充実など常に条件を向上させていかないと「あっちの工場の方がいいらしい」ということになって集団離職してしまうことがあるそうです。

私の夫の仕事は営業職ですが、夫の会社に営業職で入ってくる中国人の同僚もほとんどが3ヶ月から半年くらいで辞めていくと言います。もちろん何年も働いている同僚もいますが、そういう人たちはある程度の職位をもらい、待遇面も満足しているようです。 辞めていく人たちは「ここよりももっと給料をたくさんくれる会社を見つけたから」、「この仕事は自分には合っていないから」と言って辞めていきます。

北京では、大卒で社会人経験3年未満の若者のうち、約6割が3年以内で2回以上の転職を経験しているということが調査によって分かったそうです。

日本では、短期間で頻繁に職を変えていると、企業側が履歴書を見たときにあまりよくない印象を持つと思うのですが、中国では比較的そういうことがないのかもしれません。 また、日本では転職をするとほとんどの人が今までと同じか、それ以下の給料しかもらえないと言いますから、やっぱり中国の経済が潤っている証拠なのでしょう。

子供を持つ母親として困るのは、幼稚園の先生もまた、学期の途中でもいい条件で雇ってくれる幼稚園があったら辞めていい条件の方へ行ってしまうということがあります。突然先生が変わってしまうのは子供にとっていいことではありません。

中国人の貪欲なところを時には日本人も見習うべきですが、「石の上にも3年」の精神も必要かなと思います。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。