ホステスがお店をオープンするまで
「お店を出したきっかけ」「物件探し」「思っていたことと違うこと」などホステスがお店をオープンするまでを紹介します。

物の準備の前に、もっとも必要なこと

2012/03/05

ここで私がお伝えするのは、手続き上のものではありません。準備は準備でも、心の準備。それをお伝えしたいと思います。

お店を持つというと、誰もが「簡単なものではない」とか「この不景気に・・・」と、ほぼ反対意見が出てきます。本当に私の周りの80%は、そういうマイナスの反応でした。それも仕方がないことです。確かにこの世の中、不景気不景気と言われ、新事業を起こすとなるとかなりのリスクを伴うもの、さらには失敗してほしくないという優しい気持ちからくる助言だと思います。誰も悪気があって言う人はいません。

先に述べたとおり、すぐに決断してしまったわけですが、それでも、後先考えずに行動に移したわけではありません。

私は思うのですが、お金がないからとか、タイミング的にちょっと無理とか、そんなことを少しでも考えたら、結局何もできないのだと思います。そのままズルズルいってしまうのが関の山。

私も、あの時少しでも無理と思って即決断しなければその先はお店を持つ事がなかったと思います。きっとタイミングもつかめないまま、使われる立場で終わってしまっていたと思います。

たった少しのやる気と決断、それと、ちょっとだけ軽い気持ちを兼ね備えていればあとは前に進むだけじゃないのか。と、そう思うのです。

もし万が一、事業が失敗したとしましょう。私はそれでも良いと、今ならそう思います。あまり痛手を負わず撤退し、また使われて勉強すればいいのだと思うのです。

長きに渡り、この仕事を生業にしている人は、どこまでもこの仕事から離れることができません。資格があるとか、お客様の口聞きで昼間の仕事をするとか、あるいは寿退社をする、そういったことがない限り、いつまでもこの仕事。という女性は本当に多いです。

私もそのひとり。他に何ひとつ取り柄がないのです。よほど人生の転機がない限り、このままこの仕事を続けると思います。

それは恥ずかしいことでもないし、せっかくホステスという仕事をしたのだから自分のお店を一度持ってみるのも良いかな?って、思うことも間違っていません。

たった少しのやる気と決断、ちょっとの軽い気持ち、それに加えるとしたら、誰かの賛成の言葉。これらが備わっていたなら、がんばってみても良いのではないでしょうか。

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ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。