ホステスがお店をオープンするまで
「お店を出したきっかけ」「物件探し」「思っていたことと違うこと」などホステスがお店をオープンするまでを紹介します。

「お店に協力するよ!」という言葉の落とし穴

2012/02/10

お店の案内状を出す前、もちろん、お客様には電話やメールでお知らせしました。お店をオープンするので、宜しくどうぞということを。

だいたいの方は「応援するよ!」「顔を出すよ!」と言ってくれます。"今まで以上にお店に顔を出す宣言"も、たくさんの方から聞きました。それを真に受けていたわけではありませんが、多少期待はするもの。

さて、蓋を開けたらどうかと言いますと、そのようなことを言ってた人に限って、そんなに来やしないということがわかりました。多少なりとも期待していた自分にもがっかりしました。

ですが、それは責める類のものではありません。一時は「なんで?あんな風に言ってたくせに・・・」と思うこともありましたが、あれは、彼らなりの激励だったのだと、今ならそう思っています。その言葉があったから、背中を押されたというのもありますし・・・。逆にありがたいこと。

"既存のお客様が未来永劫いらっしゃる・・・"そんな感覚を持っていた節が私にはあります。

もちろん、既存のお客様が何人いらっしゃるか、という計算からお店を始めるわけですが、(それなりの顧客を抱えていなければ話になりませんから)その人数が月に何回いらっしゃるか、それでお店を続けられるかどうか、自分なりに計算するわけです。

そしていざオープン。最初はたくさん顔を出してくれますが、そのうち足が遠のくという展開が待ち構えていました。その時は「思っていたことと違うっっ!!」と、焦りました。

すると不思議なもので、既存のお客様は少なくなっても、違う方が代わりにいらっしゃるのです。

最初はさほど足を運んでくれなかった方、オープンしてから知り合った方、既存のお客様のご紹介など、そのような方が増えてきました。オープンから半年、現在既存のお客様は居ますが、後から知り合った方が断然多いことに気づきます。

人の巡り合いってわからないものです。そして、これからもまだ見ぬ方たちと知り合っていくのでしょう。それが私は一番楽しみです。もちろん、変わらずご愛顧いただいている既存のお客様には、大きな感謝の念を抱いております。ありがとう。

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ライタープロフィール

アールさん/女性/年齢:30代/北海道函館市在住/中学生の男の子2人をもつシングルマザーです。ホステスとして働いていますが、空いた時間は趣味のオークションで出品作業。好きなことは読書と音楽・映画鑑賞。ただ、今はちょっとその時間が取れないのが残念。食べて飲んで寝ることが今の楽しみで、それがストレス解消にも。それでも疲れが著しい時は、椎名林檎さんのCDやDVDで英気を養います。