- 小説の書き方
- 「週刊小説」(現在廃刊)のショートストーリー賞に入賞したことのあるMUMUさんの小説の書き方・体験記を紹介します。
小説を書いていて楽しかったこと
2012/09/24
ありがとう! 神さま
小説を書く事が好きなので、それだけで楽しいのですが、小説を書いてきて楽しかった事は、マイナーな入選や入賞ですが、入賞の連絡をいただいたとき、入選の発表を紙面や誌面でみつけたとき、そして、身内や知人たちが入選したことをみつけて喜びの連絡をくれたときです。思わず天を見上げて、神さまありがとうと叫びたくなるくらいうれしい出来事です。「銭と薄紅色の空」や「合理的」が掲載されたときは、プロのイラストレーターがイラストを描いてくれました。なにか、私が小説家になったような気持ちになれて感激しました。今でもそのイラストはすぐに浮かんでくるほど、なんどもみてきました。
私はそれほど自信家ではありませんので、入選や入賞をしても誰にも話しません。ですが、ローカル新聞の読者文芸欄の、ショートショートは身内の人もみているらしく、かならず電話やメールをしてくれます。実をいえば、ローカル新聞への投稿は、身内や知人が喜んでくれるからしています。ローカル新聞に掲載されるよりは全国の書店に販売されている小説雑誌に掲載されるほうがうれしいのです。いずれにしても、ほんとうにありがたいことだと身内や知人友人たちには感謝しています。
小説を書いてきてよかったと思える事に、いつまでも夢を追っていられる事で、将来への希望を保ち続けていられる事があります。毎年、毎月落選するたびに残念な思いにとらわれてしまいますが、それでも挫けずに続けているのは、やはり小説を書くことが好きだからだと思います。さまざまな考えを織り込みながら、たまに気に入った表現方法ができるとうれしくなります。投稿したあとも、作品が採用されるかどうかとはらはらどきどきしながら待っているのもまた楽しいものです。
先日、弟が私を訪ねてきて話していました。「むっちゃんはカオスという本も出版して、入選もあちこちでしているから、人生に足跡をつけたよな」と。私は、「もっと大きな足跡をつけるつもりだから」と返しました。弟をはじめとして、父や身内は私が作家として成功することを心から願ってくれていますし、応援してくれています。それがいちばんうれしい事だとしみじみと思います。今はまだ無名ですし、足跡といっても蟻の足跡くらいのものです。1日もはやく大きな賞をとって恩返しをしたいと思っています。
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MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。