ホームヘルパー2級の資格を取得するまで
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ニチイの通信教育の良さ

2011/11/24

通信教育を申し込むと、背表紙が1センチ5ミリ程もある分厚いA4とB5の教科書が4冊と、薄っぺらい問題集が送られてきました。それら全てをくまなく読むことなど不可能だと、私は即座に思ってしまいました。

小説ならまだしも、どの教科書にも高齢者を介助する術だけが記述されているのです。いくら勉強するために申し込んだとはいえ、毎日少しずつ読みこなすことなどそう簡単にできませんでした。

4冊の教科書はぺらぺらとめくっただけで、私は問題集に取りかかりました。問題集の解答をニチイに送付して、それが70点以上あれば1段階ずつ進むことができるからでした。

問題は教科書に合わせて、4つに分かれていました。どの問題も4沢や5沢で、普通に日常生活をしていれば理解可能な問題も中には混じっていました。

楽勝かもしれない、と私は思いました。国家資格ではないからこの程度なのだと、安易に考えてしまったのでした。しかし実際問題を解き始めてみると、問題を読むだけで解答を選ぶことはできませんでした。

同じような内容の文章を記述した問題ばかりが並んでいて、どれが答えなのか全く確信が持てなかったのです。私は、教科書の関連ページを開き、何度も繰り返して読みました。

中には何度読んでみても、どちらが正解なのか、どうしても判断できない問題もありました。そんなときには4冊の教科書全てを取り出してきて、あちこち探して読み込みました。

結局、問題の解答を全て提出し終えたときには、4冊の教科書の内容の殆どを読み終えていました。誰もが近道だと思って、すぐに始めてしまう問題集。その問題集の「問題の出し方」がとても上手いのだと思いました。

教科書を読みこまなくては解答を導き出せないという出題方法は、さすがニチイです。考えてみれば、修了証書をニチイの名前で発行する以上、ニチイにはその責任があります。

だから長年の経験でこのような問題が作製されたのでしょうけれど、それでも感心するほどでした。安易に合格者を出さないニチイのホームヘルパーの通信教育は、現場からの信頼を受けるとても良い通信教育でした。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。