ホームヘルパー2級の資格を取得するまで
介護の資格、ホームヘルパー2級を取得するまでを紹介します。

ホームヘルパー2級とはどういう資格か?

2011/11/15

ホームヘルパー2級は、国家資格ではありません。厚生労働省の指導のもとで行われる研修を、修了した人に与えられる証です。ですからその証書は、修了証明書となっています。そしてその内容は、介護保険法施工令(平成10年政令第412号)第3条第1項第2号に掲げる研修の2級課程を修了したことを証明する、というものです。

ニチイの場合は、その証明者は「株式会社ニチイ学館・代表取締役」です。ホームヘルパー2級の資格取得方法としては、民間の養成研修機関での講座を受講して修了する方法。各地方自治体が主催する講座を受講して修了する方法などがあります。

試験というものはなく、講座を修了すれば、皆にその資格が与えられます。しかしそれぞれの講座のカリキュラム内容によって、同じ有資格者であっても、その技術力や高齢者への対応の仕方に大きな差が出てくる場合があります。

勿論、それは受講者の人間性にもよりますが、それだけではなく、講座や実習の内容、そしてその進め方によって高齢者への対応や技術力に明らかな差が出てくるのです。

良いカリキュラムの内容としては、まずは高齢者や障害者の心理面、そしてその家族の心理面までもが理解できること。介護技術は勿論のこと、家事支援方法や在宅介護での知識、リハビリテーション医療の基礎知識などについても理解を深めることができること。そして実技実習の内容が、様々な場面ですぐに役立つ介護技術内容であり、かつその内容の詳細を理解して新たな場面にも応用できること、などがあります。

ホームヘルパーの資格には、1級、2級、3級があります。しかし3級は、家事に関する援助しか行えません。ですから実際の介護現場では、2級が必要になります。事実どの介護施設でも、必ずホームヘルパー2級資格者と明記して募集しています。

そしてこの2級の資格があれば、ホームヘルパー1級や、国家資格である介護福祉士やケアマネージャ−を目指すことができます。ホームヘルパー2級の資格取得には、年齢制限はありません。実際に70代の方も受講されています。しかし各研修機関で年齢制限を設けているところもありますので、関係機関に問い合わせてから受講されると良いと思います。

関連記事
ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。