歌手の舞台裏
「歌手の出演はどうやって頼む?」「歌手のお出迎えは?」「歌手のリハーサルとは?」「歌手のわがままに四苦八苦?」など歌手の舞台裏を紹介します。

歌手はステージの後も大変?

2014/03/10

歌手はステージが終了したら、素早く正面玄関付近のCD売り場に向かいます。CDの販売も重要な仕事ですが、会場を後にするお客様を見送るという意味もあります。ステージの照明とスポットライトは非常に暑く、歌手は汗まみれで遣ってきます。先ずは付き人が冷たいお絞りを渡し、メイクをサッと整えます。

ドアを開けて出てきた観客は、歌手を見つけで驚いたような表情をし駆け寄ってきます。CD売り場の内側に付き人、レコード会社のスタッフが入り、歌手とマネージャーは外側にいる場合が殆どです。歌手が直接お金に触れることが無いよう気を配り、最後まで歌手を引き立てています。色紙にサインしたり、一緒に記念写真を撮ったり、サービスに徹する事でファンが増えます。

ステージ後の歌手で強烈な記憶が残っているのは、千昌夫さんと吉幾三さんです。千さんのバイタリティーはとにかく凄い!あたり構わず声をかけ手で招きよせています。雰囲気はデパートのバーゲン売り場のように混みあい、警備員が整理をはじめました。握手・サイン・売り子・記念写真・曲の紹介と1人5役の大活躍です。

吉幾三さんは、舞台でひょうきんな三枚目とキリッとした二枚目を演じ分けしています。歌っている時は真剣な歌手の顔つきですが、喋りになるとコメディアン顔負けです。CD売り場でも自分から率先して写真を撮ったり、観客にチュっとすることも有ります。ステージで楽しませてくれ、CD売り場でも盛り上げる根っから芸人魂があります。

楽屋に残された花はどうなると思いますか?当然飛行機に乗って自宅まで持ち帰ることはできません。花は、会場の事務所、お世話になったスタッフ、宿泊したホテルなどに「お裾分け」します。

翌日に他県でステージがある場合は、急いで次の公演地に向かわなければなりません。興行主は送迎が基本ですから、福岡で公演があり次が宮崎ならば陸路宮崎まで送ります。途中で休憩をとって約4時間かかり往復8時間かかります。歌手は、飛行機の中、車の中、楽屋など、少しの時間でも寝る事ができるのです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。