整体師の仕事体験記
「整体師の仕事について」「実際に働いてみて思ったこと」「報酬について」など整体の仕事に関する体験談を紹介します。

実際に働いてみて辛かったこと

2012/07/10

さて、整体師として独立し開業してつくづく思ったことは、あれほど嫌だったサラリーマンというものが、いかにその会社組織に護られているかということでした。独立し開業などをして、"一匹オオカミ"などと多少は気取ってみても、要するに良くも悪くも自分モチということなのです。同じ整体師さんでも、人を雇い入れ大きく営業しているところは一つの組織としての運営となるのでしょうが、私のようなまったくの"一匹オオカミ"となると、何から何まで自分でやらなくてはならないのです。

それこそ朝の治療室の掃除から、一日が終わってからの売上計算まで、すべて一人でやらねばなりません。もちろん、やる気そのものは大いにあります。サラリーマン時代は、あれほどお休みが待ち遠しかったにもかかわらず、自分でやってみると、休みなど要らんという具合になってしまうものです。たとえどこかでサボっていても給料が貰えるサラリーマンは、逆にいくら仕事をしてもそれほど固定給に変わりがあることもありません。しかし、整体師として独立開業などをすると、仕事をすればするほど、それが全部、自分の身入りとなるのです。

もう、おカネなど要らないなどというのは、ごく限られた階級に属する人だけです。われわれ庶民は、なかんずく開業の際にたくさんのおカネを使わざるを得なかった私にしてみれば、一日でも早く、そのおカネを回収したいと思うのは当然であると思います。取りあえず私の治療院は木曜が定休日となっておりましたが、それでも、"やってくれないかしら・・"などと言われれば、"○○さんの頼みならいたしましょう"といった具合になるものであります。

ところが、こちらも生きた人間であります。体の具合の悪い時もあれば、風邪をこじらせてしまう時だってあるものです。そんな時の施術は、けっこう辛いものがあります。風邪をひいた際の鼻水や咳なども薬などでなんとか誤魔化し、体がだるくても頭が痛くても、虫歯が疼いたり痛かったりした場合でも、患者が来ればこちらの都合や勝手で施術しないわけにはいかないのです。一人でやっている以上、だれも助けてなどくれません。そんな時は、ハッキリ言って辛いですよ。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ