整体師の仕事体験記
「整体師の仕事について」「実際に働いてみて思ったこと」「報酬について」など整体の仕事に関する体験談を紹介します。

苦を抜き楽を与えるのが整体の仕事

2012/07/01

およそ何かがそこに存在する理由は、それが他の何かの役に立っているということが、非常に大事なことだと思っております。それが一つの商売と考えてみても、その商売が誰かの役に立ってはじめておカネを貰うことが出来るのです。役にも立たないものに人はカネを出さないのは当たり前で、世の中を大きく見渡してみても、誰かが誰かの役に立ちながら、互いにそこに存在し合っているといって良いのではないでしょうか。

そして、そのことは整体師のお仕事といえども例外ではなく、要するに、肩のコリのうっとうしさや腰の痛みや重み、あるいは膝関節の痛みなどなど、それらの苦を抜いて楽を与えるために、整体師は存在しているのであります。それが基本であります。そして、その基本を学ぶために、整体師になるための学校に通うのです。さて、学校へと通い様々な施術の知識や技術などを学ぶことによって、整体師になることは出来ますし開業することも可能です。整体師になるためにはこれで十分と言えます。つまり、整体師になるだけであれば、学校にさえ通えばカンタンに、ほとんど誰でもなれるのです。

ただし、人様の役に立つ整体師としてこの世に存在し続けるための修行は、実はそれからなのです。その意味では、むしろ本当に大事なことは、学校を出てからだと思っております。様々な器具をそろえ治療室も決め、いよいよ開業したからといっても、患者さんなどそうカンタンに来てはくれません。それでも必要経費はどんどんと出ていくのです。手持ちのおカネが底をついてしまえば、もうそれで終わりです。そこに整体師として存在し続けるための戦いが始まるのです。

そして、存在し続けるためには、自分という整体師を必要とする患者さんの心の中にその理由を求める以外にありません。要は、ツライ思いされている方々のために、苦を抜き楽を与える整体師であること、また、それと同時に、施術者として患者に対する振舞いや言葉使い、誠実な態度、それらの上にようやく築かれる信用というものがあって初めて、他の人のための整体師として長く仕事を続けていくことが出来るのだと思っております。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ