整体師の仕事体験記
「整体師の仕事について」「実際に働いてみて思ったこと」「報酬について」など整体の仕事に関する体験談を紹介します。

実際に働いてみてどうだったのか?

2012/07/05

整体師というお仕事は、けっして楽なものではありません。もちろん、人の体にかかわることですから、それなりの勉強はしなければなりませんが、実際の仕事それ自体は、モロに肉体労働と言って良いでしょう。しかし、だからといって男性の仕事かというとそれも違います。事実、現場では数多くの女性の方も働いておられ、施術を受ける人によっては男性整体師さんの荒々しさより、女性の細やかな施術を好む方もたくさんおられます。

もちろん、その逆もあります。また、いく人かの人が同じ施術方法を習い、その方法でまったく同じ施術をとしても、まるで別の施術を施しているかのように、一人一人、皆、違ってしまうのです。これが手技というものの特徴で、施術が上手いとか下手とかの問題ではなく、どうしても一人一人同じようなやり方をしていたとしても、違ったものになってしまうものなのです。さて、そこで、後はその施術を受ける側の問題となります。

つまり、あの人のやり方は私の体には合っているが、こちらの方のやり方は合わないなんてことになってしまうのです。これには様々なことがかかわってくるものと考えられます。力の入れ方、体の乗せ方、また、施術する人のセンスなどの問題も大きいように思われます。したがって、一口に整体の施術といっても、やる側とやられる側とのお互いの相性のようなものがあり、それが合う患者さんと、そうではない患者さんというものが必ずあるものなのです。

ある患者さんから下手と言われた整体師さんが、別の患者さんからは、あの方でないとダメなどという場合もあるのです。面白いもので、捨てる神あれば拾う神ありとは、まさにこのことですね。もちろん、その上で自分の技術を向上させる努力は言うまでもありません。ここで穿った見方をすれば、自分に合った患者さんをたくさんつかむということが、整体師として長く生き抜く秘訣とも言えそうです。そして、結局のところ、そのためには、"石の上にも三年"とのガマンが必要なのです。商売とは、つまり"アキナイ"こと。それは、整体師の世界でも同じことなのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ