個人事業の始め方
「個人事業と会社の違いについて」「保険の手続きについて」「年金について」など個人事業の始め方を紹介します。

個人事業を始めて良かったこと

2012/07/31

星の王子さまなどで有名なフランスの作家、サンテグジュペリ。彼は、「人間であるということは、とりもなおさず責任を持つことだ」との言葉を残しております。さて、ここで個人事業というものを改めて思い直してみると、サンテグジュペリのそんな言葉が、そのまま当てはまるような気がするのです。要するに、個人事業主とは、自分の責任は自分で持つ者のことなのです。そして、その責任とは、他人に対してとともに、自分自身に対してもしっかりと責任を持つということであり、つまり、この世における自分の存在価値を、自分で決めていこうというとする者のことだとも思っているのです。

これだけ言うと、ちょっと傲慢にも聞こえかねませんが、少なくとも個人で事業をはじめようとする人間ならば、自分に対しても、自分の人生に対しても、この程度の前向きな姿勢がなくてはならないとも思うのです。そして、個人事業をはじめて良かったと心から思える瞬間というのは、自分というたった一人の人間でも、たくさんの人間がいるこの世の中で、しっかりとそれなりの価値を持って存在し得ると確信が持てた時なのではないでしょうか。

とくに私のような整体師として、親分もいない代わりに子分もいない、まったくの一人でやってきた人間にとって、頼りになるのは後にも先にも自分だけなのです。それこそ大海の波間に漂うささ船のごとき一個の自分が、なんとか大波小波を乗り越えやってきたというのは、ともかく自分に対する大きな自信となっていることは間違いありません。

人間の価値というものは、何を言ったかではなく、何をやってきたかによると思います。具体的にその人間がどんな行動を起こしてきたのか、その人間の価値が決まるとすれば、そんなところなのではないでしょうか。そして、人間にとって一番の幸福とは、自分のやってきたことから得られる自分自身に対する誇りや自信、また人間性の輝きなど、そんなものに対して自分自身が納得出来ること、そんな自分を感じることが出来たその瞬間こそ、意を決して個人事業をはじめた甲斐があるというものだと思っているのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ