個人事業の始め方
「個人事業と会社の違いについて」「保険の手続きについて」「年金について」など個人事業の始め方を紹介します。

個人事業の成否のカギは、お金の管理

2012/07/31

サラリーマンの方は、毎月決まった日になると、給料として銀行にお金が振り込まれます。もちろん人によってその額に差があるものの、退職でもしない限りずっと会社はお金を振り込んでくれます。そのため、よしんば遊びが過ぎて、瞬く間に使い果たしてしまっても、次の給料日までなんとか持ちこたえさえすれば、やはりサラリーマンとしてやっていくことが出来るのです。もちろん将来に不安は残りますが、お金の管理などしなくとも平気です。

ところが、個人事業をはじめたとなったら、それではまったく通用しません。個人事業の成否のカギを握るのは、まさにこのお金の管理に尽きるといっても良いぐらいなのです。例えその商売が大きいものでも小さなものでも、どのような商売であったとしても、商売をやっている以上必ず運転資金というものが必要なのです。しかも、儲かる時もあれば、全然、ダメな時もあるのもまた商売というものです。そして、今月は儲からなかったから、支払いをしなくて済むなどということは絶対にないのです。

さて、お金というものには色はついておりません。また、これは自分で使っても良いお金とか、支払いのためのお金とか、そもそもお金には、そんな印がついているわけでもありません。ましてや自分で稼いだお金です。自分の財布に入れてしまえば、全部、自分のお金であることに間違いないのです。しかし、個人事業主として自分が世の中に存在し続けるためには、必要なお金は支払う責任があるのです。ところで、そんな支払う必要のあるお金は、はたして自分のお金だと言い切ることが出来るのでしょうか。

個人事業を行う上で最も大切なことは、自分の生活のためのお金と、事業を続けていくために必要なお金とを区別する必要があるのです。これって、カンタンなようでなかなか難しいことで、財布を二つ持って歩くわけにもいきませんから、それを区別するためにはしっかりと記録をつけていく以外にないのです。いくら儲かって何のためにいくら使ったか、領収書や請求書などもしっかりと取っておき、お金の流れを明確にしておくことです。

それさえしておけば税務調査の際にも対応できますし、また、自分の活動をお金の面からも顧みることが出来ます。そのため、事業が発展し次のステップへと進む際には、非常に有力な足掛かりとなってくれるものでもあるのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ