便利屋体験記
「便利屋の仕事とは」「辛かったこと楽しかったこと」「便利屋の収入」「便利屋を始めるには?」など便利屋の仕事体験記を紹介します。

悪質な便利屋の裏の姿…

2013/08/28

便利屋と聞くと、なんでもやってくれる頼れる業者的なイメージが強いかもしれません。ですが、なかには悪質な業者もあるので注意が必要です。ただ悪質と言っても、「どのように悪質なのか」というのもそれぞれ違います。筆者は便利屋で働いていたことがあるのですが、それを例に紹介していきます。

従業員に対して支払いをしない
筆者が過去に働いていた便利屋では、賃金が未払いということがありました。とは言ってもしっかり契約書を交えていなかったので、筆者自身にも非はあります。それに筆者が働くまでは、作業のある時にだけ働いて日払いというスポット的な従業員しかいなかったのですが、筆者がその事業所で始めて"フルタイムで勤務する月給従業員"にするという話になり、そこがうまくいかなったというのもあると思います。

許可を得ていない業者
実はこれも筆者の働いているところが該当するのですが…。処分業をするには通常処分業許可が必要なのですが、その許可を得ずに処分をしている便利屋は多いです。お客から処分として引き取ったものは最終的にその地域の清掃工場に行って処分するのですが、清掃工場は実は一般個人でも行くことができます。業者が処分業の許可を得るには面倒でしかも費用もかかります。そのため便利屋という業者ではなく「一般個人です」と言って処分する…ということが駆け出しの便利屋には多いのです。ですが、実は清掃工場の職員もある程度わかっていたりします。職員が「たぶんこいつらは個人でなくて便利屋だ」と気づいても、頻繁に来ていなければ見逃しているという部分があるようです。

家庭ごみは業者が処分できない?
また家庭ごみ(いわゆる燃えるゴミ)は処分や運搬できる業者が地域で決められているので、どのように頑張っても便利屋が本来扱えるものではありません。そのため各種処分業の許可があっても清掃工場にはもっていけないため、小分けにして「事業所から出た一般ごみ」として捨てることがあります。ただゴミ屋敷処分などでトラックほどの一般ごみが出た場合など、あまりにも多い場合は「引越ししてゴミがでました」と言って、これまた一般個人を装って清掃工場で処理することがあります。

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ライタープロフィール

浅瀬ハマグリ/男性/年齢:30代/北海道在住/とにかく色々なことを経験したい、という気持ちで様々な仕事をしているうちに、気づけばちょっと特殊な仕事などもしていました。そんな経験を面白おかしく紹介できたらと思います。